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プロローグ1 友哉 side
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プロローグ1の友哉目線です。どうしても書いてみたくって。衝動が押さえられませんでした。プロローグ1と内容が似ている為、飛ばしていただいても、何ら問題はないかと思います。
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・・・あぁ、緊張するなぁ。・・・
こんにちは、僕は、十城 友哉。16歳。高校1年生の男子です。
僕が、何に緊張しているかというと、今日が夏休み明けのテストというだけではなく、幼馴染みで親戚のお付き合いをすることになった、十和 姫絽ちゃんを迎えに行くためである。いつも、迎えに行ってるけど。お付き合いしだしてからのお迎えは、今日が初めてなので相当緊張している。
・・・・・ピンポーン。
「おばさ~ん。友哉です~。姫絽迎えに来ました~。」
「はいはい~。姫絽~。友哉くん来たよ~。」
「はぁ~い。」
「いつも、迎えに来てもらってごめんね~? あ、そうそう、コレ姫絽と、電車の中でも、食べてー。後、はい。2人分のお弁当。」
「ありがとうございます。お弁当箱は今週ウチなので、2つともウチに持って帰るので、こちらには帰ってこないかと思います。」
「ありがとね~。友哉君、姫絽と、同じ学校を選んでくれて、お陰で、お弁当~、週1は、楽させて貰えてるもの。」
「いえいえ。こちらも同じですよ~。母が、楽できていいわ~、って喜んでました。」
「あらあら、そうなの。」
「ごめんごめん~。まった~? 友哉君。」
「うん。待った。行くよ。急がないと、電車間に合わない。」
「了解~。」
「「おばさん(ママ)。行ってきます。(行ってきます~。)」」
と言った後。姫絽はおばさんの頬にチュッとキスをする。
それが、いつもの、出かける前の姫絽の挨拶だった。
2人仲良く、姫絽のおばさんに行ってきます。と声を揃えて、出ていく。
思えば、これが、親戚(家族)との最後の挨拶だった。
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