神の間《はざま》

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(神の間(はざま)) 友哉(ともや)転生す。 _____________________________________ 友哉(ともや)転生す。 始まり始まり~ _____________________________________  色々、話すことも話し終わりいよいよと言う所で、じぃちゃんがこう言う。 「本当はの、姫絽(ひいろ)と一緒に出発して貰っても良かったんじゃが、姫絽(ひいろ)の事で話せばならぬ事がある。友哉(ともや)、君にも関わる事じゃ。 先程、君達のご両親に話した事、君が知ってる事を、粗方、儂のせいにしたじゃろ。あれはな、姫絽(ひいろ)の魂を壊さない為じゃ。ギリギリの所を狙って、なるべく、ご両親に嘘を付かないよう話したが、1つ2つ嘘がある。1つ目、これは友哉(ともや)が知っている事じゃ。上級天使が、自分の愛し子(いとしご)の為に、君達の書類を故意に偽造した事。2つ目、ご両親に、今回不正を起こした上級天使は、裁かれて、君達の行く世界と違う世界に、記憶もなく封印されたと言ったが、君が1度目を覚ました時にも言ったと思うが、今回不正を起こした上級天使も、前回、此処で、儂に、全て書類が行くようにした上級天使も両方共、そち達の行く、異世界に封印されている事。姫絽(ひいろ)の転生する家に封印の場所が近く、姫絽(ひいろ)転生後、2年経った頃に、結界を解きに行かないと、大人のフェンリルが王都、即ち君の転生する所じゃな。そこに、攻撃しに向かってしまう事が分かっている。」 「あの。結界は、誰でも解けるのですか?」 「無理じゃな。君か、姫絽(ひいろ)にしか解けぬ。すまんのぅ。その代わりと言ってはなんだが、姫絽(ひいろ)の前世の記憶が戻り次第、君達には儂や家族に手紙が送れるよう、天使を遣わす。姫絽(ひいろ)には、天使を遣わす事、記憶が戻ったら、儂から一方的な念話で伝えるとしよう。姫絽(ひいろ)について貰うのは、戦闘経験も豊富のベテランで、魂の異常にも詳しいサクリエル、君には、今回の件で、完全に魂が激しく傷付いてしまって、元の世界にも、異世界にも転生させてあげる事が出来なかった。元上級天使の愛し子(いとしご)の1人で、天使に成る男の子じゃ。君に付く頃にやっと、天使2年目の子供じゃ。レベルも大体、君と同じ位じゃろう。2人と獣魔達で、レベルをコツコツ上げて行くと良いじゃろ。もう1人の愛し子(いとしご)の方は、魂の傷が激しすぎて、天使には成る者の、要必須治療で、姫絽(ひいろ)の前世の記憶が戻っても、かなり治療が必要なので、君達の通信役は出来ないのじゃ。君達が向こうで生を真っ当する位には、きっと、治療が必須の状態から脱している筈じゃ。」 「……何が、そんなに、その子達の魂を壊す事になったのか、教えてじぃちゃん?」 「仕方ないのぉ。君が1度目を覚ました時にも言ったと思うが、君達の書類は、上級天使に依って、意図して変えられたのじゃ。それも4人。2人は、君達。もう2人が、今回、天使に成る予定の元上級天使の愛し子(いとしご)の2人じゃ。実はの、今回の死亡原因、本当は、その子達が、君達みたいになる筈じゃった。それを、何をトチ狂ったのか、元上級天使(アイツ)、その子達の死亡原因を消して、君達に付けたのじゃ。お蔭で、寿命があったのにも関わらず、君達は死亡。元上級天使(アイツ)愛し子(いとしご)である2人は、元々寿命だったので、其々が、其々にあった、最適な亡くなり方をした。まず、君に付く男の子の方から、説明するぞ。3度の地震のせいで、頭を強く打ち付け、失神した者の車に突っ込まれ死亡。もう1人、女の子の方は、3回の地震のせいで、このまま居ても、また地震が起きて、死んでしまう。と思った精神異常者に殴り殺されて亡くなった。本当であれば、電車の中で、2度の地震の中、お互いだけが無傷で3度目の地震で亡くなる筈じゃったのじゃ。それなら、魂もそんなに壊れない筈じゃったんじゃ。元上級天使(アイツ)が、変えたからこうなった。そして、その子達なのじゃが、通常通り、亡くなっていたら、今回、君達が転生する子達になってた筈の子達じゃったのじゃ。」 「!? では、僕達は、その2人の代わりって訳ですか?」 「ん~。変わりかと言われれば、そうじゃが。君達は、君達じゃ。普通に過ごせば良い。それと、友哉(ともや)。君はもしかすると、神的存在になれるかもしれない、それを良く覚えておいてくれ。後、手紙の便箋等は、君達のアイテムボックスに入っておる。通信役天使が来るまでは、アイテムボックスのじぃちゃん用フォルダに入れてくれれば届く。両親に送る時は、封筒の表に、父さん・母さんへと書けば、ちゃんと分けてくれる用になっておる。他に聞きたい事はあるかね?」 「姫絽(ひいろ)は、その、じぃちゃん()の声が聞けると言う事で、聖女になったりは、しませんか?」 「それは、大丈夫だろぅ。もう大丈夫か? そろそろ時間じゃよ?」 「ん。聞けることは聞けたし、良かった。じぃちゃんありがとう。俺、向こうで、頑張ってくるね。魔物退治なんかも、すごく楽しみ。」 「じゃ。魂にするぞ。」  そう話、爺ちゃんが魔法を発動した後、友哉(ともや)は魂になり、新しい体へと宿ったのであった。 「さぁ。この陣に乗るのじゃ。」 「はい。」 「気をつけるじゃよ?行ってらっしゃい!」 「じぃちゃん。行ってきます!」  友哉(ともや)だった、その子は、新しい世界へと旅立って行ったのであった。 「行ってしまった。寂しいのぉ。まぁ、新しく天使に成る子達も居るし、まだまだ楽しめるかの。」 _____________________________________  はーい。長々と神の間(はざま)章が続いて申し訳なかったです。  次回から、新しい章、幼少期に入るんですが、なかなか、浮かんで来ないのです。  つきましては、しばし休載させて頂き。23日頃から再開出来ればと思っております。  これからも、この作品と作者を宜しくお願いします。 m(_ _)m
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