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銀龍会臼井組 臼井 忍。
俺は生まれつきの極道。腹違いの兄貴が金龍会の臼井 明。子供の頃は一緒に遊んだ。学校も同じだった。毎日三度の飯、取立て、全部一緒だった。だが、決裂のときを迎えた。金龍会の跡目争いで破門された。銀龍会の立ち上げに加わった。金龍会に残った兄貴は銀龍会を潰しにかかる切込隊長になっていた。俺の人生には邪魔で殺ることに決めた。金銀戦争と名付けられた戦争。俺のヒットマンに兄貴はあっけなく鉛玉をぶち込まれた。最強の人間を失った金龍会はこの戦争を止めるべく、停戦話を持って来た。五分の盃。互いのシマに足を踏み入れない。これ以上の血を血で洗う争いは避けるべき気持ちが一致した。しかし世間の目がより厳しくなった今、警察、政治家を買収して金龍会を滅ぼす準備はできている。毎日のように金龍会のシマへ入り込み、挑発しているが一向に奴らが反撃しないせいで戦争にはなっていない。
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