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マックは何事もなくそのまま朝になる事を知っていた。つまり、サンタが登場する事はないため、朝までここを離れることはできないと言う事だ。
腕時計を何度見てもたいして時間は経過していない。ここに来た時から今までの事を考えるとその何倍もの時間を同様に過ごさなくてはならない。
ぞっとするような苦行だ。
それでも今さらやめる訳にはいかない。言いだしたのは自分であるし、実際の所自分にはどうでもいい事であっても相手は本気で受けてきたのだから。
ネオは後悔していた。
そもそもサンタが居ようといまいと自分にはどうでもよい事だった、クリスマスの朝にプレゼントが届いていれば贈り主がだれであろうとそんな事はどうでもよかったのだ。
しかしつい面白そうな馬の尻にのってしまったのだ。
とはいえ、ここまで話が動いてしまったうえ、今さらマックに口出しなどできないのが実際だった。
なんで自分までこんな目につきあわされなくてはならないのだろう。
本人たちで勝手にやってくれたらよかったのに。
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