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「おいおい、ニネット、まさかお前までサンタはいるとか言い出すんじゃないだろうな。」
マックに振り返られた少女は小さく戸惑いの声を漏らしたが、わからないわと相手を見て答えた。
「わからないわ。夜中まで起きていた事がないんだもの。だから居ないなんて言えないわ。」
するとマックの隣の少年がくすくす笑った。
「それは居るとも言っていないな。ニネットも苦しいよな、ジャスティンの味方をしたいけどそうできないんだから。」
「何よネオ!じゃぁあなたは居ないって言いきれるの?なにかその証拠でもあるって言うの?」
するとネオはじゃぁと意地悪い笑みを浮かべて言った。
「プレゼントが来ないジャスティンは悪い子だって事だ。」
それはと口ごもるニネットだったがジャスティンは顔を伏せずに言った。
「見える形ばかりでプレゼントが来ると思うからそうなんだ。気づかない形でのものだってあるはずだ。」
「それのどこに意味があるんだよ。」
マックを始め周りがさらに笑った。
「サンタに手紙を書く、これこれこいうものくださいってな。親がそれを読んで買ってくる。これならわかる。けどな、サンタに手紙が届いたなら、サンタは何で子供が欲しがるものじゃなくて見えもしない貰ったかどうかもわからないもの置いて行くんだよ。そりゃ都合よすぎじゃないか?ジャスティンちゃん。」
そうだそうだと野次が飛ぶ。
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