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終幕:賭けの結果
教室の中でジャスティンは生徒達に囲まれていた。
「よう、良い子のジャスティン、サンタさんは来てくれたかい?」
「ロックフェラーよりでかいツリーってどこにあるんだよ。」
ジャスティンは彼等に向かって悪かったなぁと答えた。
「あれは俺へのプレゼントだったからお前達には見えなかったんだよ。」
「なんだよそれ!認めろよ!」
一人が詰め寄った。
それを止めたのはマックだった。
「よせよ、賭けはジャスティンの勝ちだ。」
周りがどよめく。
「おいおいマック、お前までどうしちまったんだよ。まさかサンタが来たなんて言うのか?」
マックの横からネオがそっと耳打ちする。
「マック、あれは幻覚だったらしいぜ?賭けはマックの勝ちだよ。」
「お前はそう思うのか?ネオ。」
すごむでもなくただ素直な表情でマックはネオに言った。
ネオは当たり前のように首を振っている自分に驚いた。
だがすぐ慌てて付け加える。
「けどどう考えてもあれはまともじゃないよ。」
「ああ、その通りだ。」
マックも頷いた。
そしてジャスティンに進み出る。
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