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腕組みをして、真剣に考えているが、一向に解る気配が無いので牡丹が助け舟を出した。
「妖、でしょ。バラしてみたら、解るわ」
「妖? バラす? あ・や・か・し・・・・あぁ――っ、成程ぉっ! 流石右京だね!」
そう。ここは、妖が営むカフェ『アカシヤ』。
京都盆地の、町はずれの坂を上がりきった森の小さな社の傍にある、不思議なカフェ。
あなたがもし、何か困ったことがあり、大切な何かを忘れていたら、この扉が開くだろう。
美しい鈴の音色が響くドアベルの音を聞き、ドリームソーダが見えたなら、きっとあなたの願いは叶うはず。
彼らはいつでも困った人間の為に、
不思議な術を見せ、
あなたの願いが叶う手助けをしてくれるのだから――
-完-
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