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目が覚める。
また記憶が無いのではという不安を抱き、胸の辺りのアタルヴァを認知する。
ハルカのアタルヴァを感じ、不安は消えた。
集中し続けると、本体であるハルカのアタルヴァの居場所が近くの場所に居ると特定できた。
どうやら俺は自身にあるハルカのアタルヴァと、彼女自信のアタルヴァを確認しないと安心できそうにない。
ハルカが動き回ってることを理解した。もう支度をしているのだろう。
やる事が決まれば早い。身体を起こし、身支度を整える。
ふとカーテンの隙間から漏れた光が気になり、カーテンをめくる。
ここは五階建ての建物の五階だったか。外はは既に昼間で、人が賑わっている。
ーー俺が居た場所もあんなふうに人が居たのだろうか。だがその者達は何処へ消えた?
答えを知りたいなら、行動を起こすしかない。
アディティは世界の全てを知る場所とブラフマー・クラウンは言っていた。
ならば俺がやることは決まっている。
俺はこの組織に属し、俺とハルカを孤独にさせた奴を知り、そしてーーそれがどんな相手だろうと倒せる力を手に入れる。
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