君に音を

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君に音を

幼い頃からずっと、 ピアノが好きだった。 それなのに、 いつからか俺の音は傷だらけになっていた。 何度弾いても何年経っても傷は増えていく一方で、 日に日にピアノに対しての思いが弱くなっていくのを感じた。 そんな俺を、あの人が救ってくれた。 はじめて聞いたあの人の音は、透明できれいで、でも苦しいほどに寂しいものだった__。
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