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緒方君!
拡げた両腕で、抱きしめて。
わたしの身体はすっぽりと緒方君の中に納まる。
「今夜の電話はね、緒方君に……緒方君自身にこうして会いたいって、心から思ったから、だから――」
言葉の先は、唇が塞がれて言えなかった。
柔らかくて甘くて、蕩けるような長い長い口づけ。
気持ちを溶かしてしまうようなこんなキスは、久しぶりだった。
一緒にいるのが自然。気持ちが溶け合う。ずっとこのままでいたい。
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