あの時は俺も必死だったんだよ…でも、もっと慎重になれば良かった…

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あの時は俺も必死だったんだよ…でも、もっと慎重になれば良かった…

ギルドのお姉さん「はい、これであなたの冒険者登録はおしまい!これでこれからはどこでのたれ死んでも、どこの誰か身元がわかるようになりました!それじゃあ頑張ってこの世界を開拓してね♪」 男「よっしゃ〜!!これで俺も一端の冒険者の仲間入りだぜ!!これからはモンスターと戦ったり、遺跡の調査をしたり、いろいろな街へ行って、そしていつかは世界最高の冒険者になってやるぜ!!」 そう、この冒険者ギルドのど真ん中で恥ずかしげもなく喜びすぎてアホみたいに大声を出して騒いでいるこの男は、この物語のちょっと残念な主人公シズマである。 冒険者のおっさん「おい、にいちゃん!何やら喜んでいる所、水を差すようで悪いんだが…にいちゃんはたった今冒険者になったばかりのいわゆるヒヨッコだ、見た感じ1人だし、パーティーも組んでないようだが…冒険者ってのはそんな甘いもんじゃねぇ…まずは酒場で一緒に組んでくれる仲間を探した方がいいんじゃねぇか?」 田舎から出てきたばかりで冒険者のなんたるかもよくわかっていないシズマに、いかにもベテランぽいガチムチなスキンヘッドのおっさんが忠告をしに話しかけてきた シズマ「パーティーか…なるほど…じゃあおっさんのパーティーに入れてくれよ!」 冒険者のおっさん「俺も威勢がいい奴は嫌いじゃないからそうしてやりたいのも山々なんだが…にいちゃん一応剣士だろ?ウチにはもう剣士がいるから募集してねぇんだ、悪いな?」 そう言うと冒険者のおっさんはクールに手を振りながら依頼を受けにカウンターへ去って行ってしまった シズマ「仕方ない、1人での活動も確かに危険だし…ここはおっさんの言う通り酒場で誰かに声をかけてみるか」 冒険者ギルドから酒場に移動するシズマ
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