嫉妬 5

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嫉妬 5

 信二郎と律矢さんに押し倒された俺は……嵐のような二人からの愛撫を受けまくっていた。  平らな胸の乳首をやわやわと揉まれ甘噛みされる。その一方ではちゅうちゅうと卑猥な音を立てながら吸われ……右手の指先を口にくちゅりと含まれれば、左手は指の付け根をじっとりと舐められた。  脚も片方ずつ抱えあげられ大きく左右に開かれ……右の太股を辿るように舌をべろりと這わされれば、右足は足の指を1本ずつ丹念に口の中で転がされる。     信二郎と律矢さんが違う動きで、同時に俺を愛撫してくる。  俺はひとつの躰がバラバラになりそうな程に感じている!感じまくっている!  耳の穴に舌を出し入れされながら、強請るように名を呼ばれる。  「夕凪……俺の夕凪」  「夕凪……私の夕凪」  二人の手が、俺の全身に隈なく触れていく。  どこもかしこも複数の手で愛撫されていく。  二人の欲情がどこまでも俺を追い詰める。絶頂までもっていかれる。  痛いほど張り詰めてしまった性器も後孔も、指で焦らすように撫でられた。 「参ったな。ここはひとつしかないな」  俺の立ち上がった性器で、信二郎と律矢さんの手が重なった。そして困ったように顔を見合わせた。  あぁ……もうこんなに焦らされて、俺のものはぐっしょりと鈴口から透明の雫をだらしないほど垂らしていて、せりあがってくる快楽を持て余して苦しい。  もう溜まらないよ。俺は羞恥心を殴り捨て、おずおずと下腹部に手をあて、誘うように二人を呼んだ。  感じ過ぎて視界が霞むが、きっと涙でぐしょぐしょになっているせいだろう。 「もう焦らさないで……もう欲しい。ここが……疼いて疼いて……苦しい。中へ……ふたりで中へ挿ってくればいい」  こう言い放った後は、自分が発情した獣にでもなり果てた気分だった。 「挿して……あなたたちで」 「夕凪……分かった! 今挿れてやるからな」 霞んだ視界の先には、二本の立派すぎるモノがそそり立っていた。  大きくて長くて硬そうで……怖い。あんなにものを二本同時になんて、やっぱり無理だ。怖気づく気持ちがやっぱりやってきてしまう。 「その前に念入りに塗っておこう」 「あぁ夕凪を壊さぬように」  怖がる気持ちをねじ伏せるように、たっぷりの油を後孔に塗りたくられた。油は内股を伝って、敷物を濡らしていく。それから信二郎と律矢さんの自身にもそれを塗りたくっていた。  もう、こうなったら少しの間も休ませてもらえない。  油でヌルヌルの手で、信二郎によって乳首を執拗に擦られ、律矢さんには深く口づけされた。唾液を吸い取られ、舌を誘い出され絡まれて、なんだか頭がぼんやりしてくる。  「そろそろいいな」  「あぁ」  脱力していた身をぐいっと起こされ、信二郎と向かい合わされ、太股の裏を掴まれ、左右に大きく開かれた。そして尻を持ち上げられストンっと一気に落とされた。  一瞬逃げたくなり腰を引いたが、俺の腰はがっしり信二郎の手で掴まれているので、抗えなかった。 「うっ……あぁ!」  信二郎のものによって串刺しにされるような感覚に喉を反らして喘いだ。震える穴をこじあけながら、一気にズンっと一突された。そのまま上下に動かされる。襞がこすれて快楽をどんどん生み出してくる。 「んんっ……ンっ……」  その間も指先で痛いほど乳首を弄られていた。 「そろそろお前もいいぞ」 「あぁ」  今度は律矢さんの指が、信二郎と結合している部分に伸びて来た。その指は入り口をこじあけるかの如く、淵を辿ってめり込んでくる。  「あっ……いや……怖い」  急に広げられる恐怖に震え、信二郎にしがみつくと、律矢さんの手が胸元に伸び、背後からぎゅっと抱きしめられた。  俺を挟んで信二郎と律矢さんの二人が向かいあっている。  ふたりの眼は、欲情にまみれていた。 「夕凪……我慢してくれ」 「やっぱり……無理だ。こんなこと!」  頭を振って必死に身を捩るが、もう止めてはもらえない。 「大丈夫だ。慣れれば物足りなくなるほど良いそうだから……なっ」 「いやぁぁ……」  指先で作られた隙間に、一気に律矢さんの先端がねじ込まれた。 「いやあぁーっ!!痛いっ!やめて」  みちみちと音を立てながらも……慎重に潜り込んできたそれは、俺のひだを限界まで伸ばした。途端にピリピリと裂けてしまいそうな痛みが直撃した。  想像を超えた痛みと大きなものを二本のみ込んでいく圧迫感に苛まれ、見開いた瞳からはボロボロと大粒の涙が零れた。  それを信二郎が舐めとってくれる。優しく労わるように……あぁでも……本能的な恐怖から躰が震えて止まらないんだ! 「もうっお願い! 抜いて! 出して!」  恐怖に竦んで、俺は必死に訴え、叫んでいた。 「夕凪、落ち着け。血も出てないし、破れないから……大丈夫だから……心を落ち着かせ、感じることに専念するんだ」  信二郎の冷静な声が届き、四本の手によって猛烈なまでの愛撫が再び始まった。 「あぁ……」
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