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序章
私はエリーナ。今、惑星バスティーユにいる。不穏な動きがある惑星の情報を掴んでは、そこで悪の制圧を行っている。今回はこの惑星を牛耳る悪の三姉妹との戦いとなった。この三姉妹は戦闘員と魔人を多数抱えていた。私は戦闘員と魔人を片づけ、三姉妹の一人ジルドレに辿りつく事が出来た。苦戦はしたものの、私はジルドレを倒す事が出来た。ただ、ジルドレの最後にこう言い放った。
「エリーナ……私を殺したら直ぐに逃げろ……でないと、私の二人の姉さんがお前を殺す。決して普通に殺すことはない。お前は苦しみぬいて死ぬことになる。だから、私を殺したら直ぐに逃げろ……」
これから戦う敵はかなり強いと言うことになる。ジルドレの二人の姉、ジュスティーヌとジュリエット。とにかく、この二人を倒し、この惑星に平穏を取り戻さなければいけない。逃げる訳にはいかないのだ。
ただ、私としては、二人を一緒に相手にすることだけは避けたい。出来れば、それぞれ1対1で戦いたい。
それだけだ……。
私は一人、バスティーユの田舎の路地を歩いていた。石積みの壁に挟まれた路地を何も考えずに歩いていたら、石積みの塀の上に一人で座っている少女のような女性を見かけた。私は気になって近づく。
白いブラウス、チエック柄のやたらと短いスカート、ルーズソックス、茶色い皮の靴、金髪……。
私は違和感を覚える。ここにそんな格好をしている人はいない。
突然、大きな音量の激しい音楽が響く。
私は両耳に手を当てて、彼女を怪訝な表情で見つめる。
「エリーナ。気にいってくれたかい」
彼女は不気味な笑みを浮かべながら私に話し掛けてきた。
「どうして私の名前を!」
私はハッとして聞き返す。
「さあー。どうしてかなー」
彼女はにやにやしながら大音響で音楽を掛けながら、私をじっと見つめる。
「まさか……。貴方が三姉妹の一人……」
私は途切れ途切れの言葉で問いかける。
「今は二人になっちゃった……」
「お前のせいでな」
急に声が濁り、大きくなる。
「私はジュスティーヌ!この音楽はお前へのレクイエム。ここがお前の墓場になる!」
ジュスティーヌは石積みの塀の上に立ち上がる!
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