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次の攻撃を受ける前に氷の壁を作り回避した。まずは悪魔の特徴を理解するのが倒すための必要な材料だ。
「判断能力が高いと見た。聡明な女は好みだ・・・。ますます、お前を喰らいたい」
舌を舐めまわして悪魔は私の足下からすべてを見て瞳を輝かせた。
正直気持ち悪い。
前に、喰べ途中の悪魔と遭遇したことがあるけれど悪魔が始めにやることといえばまずは人間を抱くことからだ。快楽を与えてからその身体を喰うのだ。
攻撃を休めることなくして、隙を見て殺そう。
「"氷漣華ーヒョウレンカー"」
氷が華の形に姿を変える。キラキラと氷の花畑が出来たようだ。地面まで氷に変化し、悪魔の足下を奪う。
氷の上は私の領域。絶対に逃がさない。
氷を砕く音が聞こえてくる。私は刀だけを動かして氷を次々と出現させた。集中してヤツの隙を見計らう。
「ああああっ!小賢しい!」
苛立ちを露にした悪魔は大きく翼を広げ槍を作ると大振りに氷へと突き刺した。その瞬間ががら空きだった。
すぐさま突き刺さった翼を固定するように氷を水に戻し滑らせる。
「"氷結ーヒョウケツー"」
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