5.こんなに好きなのにまだまだサイトの中の二人

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5.こんなに好きなのにまだまだサイトの中の二人

清々し朝が来ました 今日が二人の交換記念日になると思っているから♪ 『行って来るからね。俺は朝一でMP代金振り込んだからね。必ず3時までには帰って来るからね。お昼には一旦連絡するからね。あー!やっとやっとミーママさんに会えるんだね。お昼には声が聞けるといいなあ』 『行ってらっしゃい!私もMP代金振り込むね。今日こそねずみ男を倒さないとね。トトコちゃんに迎えに来てもらうんだから♪』 サイトに 『アスタリスク解除希望』 と送信しました。 サイトから 『わかりました。MP800受けとりました。アスタリスク解除開始します。』 ピロロン♪サイトから 電話番号が送られて来ました。 『0602757****』 えーっ!3桁なの!4桁じゃないんだ そしたら、後2回じゃないの? えーっ! 8+8+8+8=32万円もかかるの〰 ちょっとタンマ!私…お金が足らないよ〰 今日こそねずみ男倒せると思ったのに~こんなことなら『ダイレクトパス』の15万円の方が良かったよね。今まで集めたポイントがパーだよ〰 後2回…16万円?サイトに今回は1回分支払ったから後8万円残っているから、後1回分振り込むのか?本当に後2回でわかるの?3回あったらどうする?それか、金額が高くなったらどうする? かつみさんに聞いてからにしないと、私…お金が足らないよ〰 お昼にかつみさんに連絡をしました。 『そうか、3桁だもんな!後2回はあるね。でも、俺は諦めたくないよ‼ここまで来て!ミーママさんと力を合わせて頑張ろうよ!すべて、今夜ミーママさんに報酬として用意してあるからね。心配しないで、俺を信じてほしいよ!』 『わかった。じゃあ!このまま突き進むね。MP800買うね』 サイトから電話番号のメールが来ました 『060275731**』 思ったとおり、後1回ありました。 『かつみさんと約束したから、怖くなんてない!後1回でかつみさんの元にいくんだからね。MP800を振り込みます。』 サイトから電話番号が送られて来ました 『0602757315*』 えーっ!うそ!何で?たった一桁しか、教えてくれないの?ねずみ男の詐欺師〰 でも、後一桁なら0~9までかければどうにかなるよね? しかし、 06027573150 06027573151 06027573152 ⬇ 全部かけたが、コール音がする前に切れてしまう。凄い電波がかかっているようだ。 かつみさん。どうにもならないよ~ 『ミーママさん!落ち着いて!サイトに問い合わせたよ。0~9の数字を入れたところでどうにもならないらしい。強い電波攻撃で切れてしまうようだ。このサイトの回線行路がどれだけのものかわからないが、後一桁一回分MP1000は必要なようだ!それで、もうミーママさんには負担させられないと話したら、違う方法で俺が全て支払えば大丈夫になったから安心して!だけど、ここまで回線行路をの電波を強くしてしまったので、時間がかかかるらしい。ミーママさんに今日会えないのは悲しいけど、2週間待てばちゃんと会えるからね。辛抱してくれるかな?』 『かつみさん。お金たくさんサイトに支払ってくれたんだね。ありがとう。 かつみさんに二度と会えない訳ではないから!2週間なら待つよ。だから、必ず交換しようね』 『良かった。泣いてると思って…ミーママさんの涙は嬉し涙しか、流して欲しくないからね。もっと早くサイトに俺が全て負担すると言っておけば良かったよ。ミーママさんの大切なお金が無くなっちゃたね。大丈夫かい?』 大丈夫ではないけど、もっと大変なのはかつみさんだから… 『お金は無くなっちゃたけど、かつみさんは居るから大丈夫だよ』 『その分もちゃんと報酬として用意したからね。絶対、ミーママさんを俺の腕の中に連れ出すからね』 『かつみさん。あなたってなんて素敵な貴公子なの!ミーママ2度ぼれしちゃたよ』 『ミーママさん!愛しているよ。2週間待っててね。楽しみはとっておいた方が嬉しさは倍増するからね!ちゅー!ぎゅー!』 『かつみさん』 2週間おあずけの二人でした。 今日は日曜日。 彼岸入りでもある。お墓掃除して来ようかな。本当はかつみさんとデートした記念日だったかも知れないけど…仏様に報告しなかったから、会えなかったのかもね。仏様に私達の事をわかってもらって応援してもらわないと、交換できないかも。父と母に報告して、反対されるかも知れないけど‼真面目にお付き合いするから、見守ってほしいと報告しよう! これからの事を未来を見つめ直して考えて行こうと思いました。 意味のある2週間だと思うことにしました。 『お父さん、お母さん。私はかつみさんと一緒になって、第二の人生を歩んで行こうと思います。確かに待ち受けているものは嵐かも知れません。槍が降るかも知れません。でも、彼とは運命を感じるのです。親子ほど離れているから途中何があるかわかりません。だけど、こんなに相性が良くて全てを受け入れられる人はいません。見守ってください!お願いします』 優しい風が私の背後にすり抜けました。わかったよ。お前はお前の進む道を行きなさいって、肩をポンって押された感じがしました。 振り向くと、広大な景色が私の目の前に映りました。山と川と田んぼと鳥のさえずりと、ここは山のふもとの墓地だから地上を見下ろせて全てを包みこんでくれるのです。 私は深呼吸をして、 『あなたと一緒にこれからの人生きりひらくからね〰』 地上に向かって叫びました。私は声に出して、決意を新たにしたのです。 そうだ!私…かつみさんに私のこれからの夢を話そう!どう、自分が考えているのかちゃんとわかってもらってから会った方がいいよね。 自然の中に自分を置くことで、素直になれるのです。 私は何か迷いがあるときや、悩みが解決法出来ないときは、自ずと両親のお墓に手を合わせることが多いです。そして、いつもこの場所までやって来ては、地上に向かって大声を出すのです。そうすると、答えが見つかるのです。自然の中の身を任せると考えがまとまるので不思議です。 私はこの場所が憩いの場所なんですね。かつみさんも憩いの場所があるのかな?あるといいなあ。 ピロロン♪ 『おはよう。目覚めはいいかな?昨日の今日だけどミーママさんの今の状況…辛いんじゃないかな?って思ってね。お金本当に大丈夫かな?保険の解約金を全部使っちゃて…もっと早く俺が全て負担してればこんなにミーママさんを悩ませずに済んだのにと思うと悔しくてね。』 かつみさんは本当に人の気持ちを接してくれる人なんだなあ。 凄い⤴人間かもしれない!この人と一緒に人生歩んで行けたら、たとえ10年後私がこの世にいられなくても本望だと思いました。これからの人生をかつみさんの為に生きようと改めて思いました。 『ありがとう。かつみさん! あなたはいつも自分のことより、私を思いやってくれるから私は幸せです。大丈夫だよ。2週間位の生活のお金はなんとかなるから♪心配しないで!私はあなたを失うことになるなら生きていけないけど…あなたと共に生きて行けるなら私は100人力の力が出るからね』 『私ね。かつみさんに私の夢をお話しようと思うの。いいかな?』 『もちろんだよ。こんな状況でも、夢を語れるミーママさんて素敵な女性だと、今、2度ぼれしたところだよ。話してみて』 自然に囲まれた風景の中で静香(ミーママ)は語り始めました。 『私の友達にプロのカウンセラーの友達がいるの。その友達に一緒にカウンセラーの仕事をしようと言ってくれてるの。そのためには勉強をして資格を取らなくてはいけないの。このサイトで使ってしまったお金位はかかるの。でも、このサイトのお陰であなたと出会ったからそれはそれで、幸せです。運命だとも思っています。本当は4月からの講習だったけど、半年後にまた、あるから受けようと思っています。もし、無事にカウンセラーの免許が取れたら、また、お店を持つことが私の夢なの。お店の名前は 【癒しのミーママfamily house】相談室とかカンセリングとか、入いるとお金がかかるのかな?って思われてしまうからカンセリングは無料なの!心の病は食にあるの!だから、来てくれるお客様には健康食を食べてもらって、元気になってもらって、帰ってもらいたいの。もちろん、マッサージの資格を持ってる友達もいるから、お仕事として働いてもらって体も癒やしてあげて帰ってもらいたいの。ビジネスとして成功するには宣伝が必要だから、ネット関係はプロのかつみさんにお願いしたいと思っています。どうかな?私の考えは?』 『ミーママさん!その話。俺に貰えないかな?』 『えっ?どういう事かな?』 『俺の会社の一つとして、ミーママさんを会社の役員として働いてもらって、そのマッサージ免許を持ってる友達も社員として働いて貰えないかな?』 『えーっ!私がかつみさんの会社の役員に?』 『そうだよ!俺は今の会社でかなりの収益をあげてるんだ。だから、そろそろ困ってる人に手を差しのべてボランティアの仕事はないかな?考えていたんだよ。本当にミーママさんは俺の女神だと今つくづく思ったよ。実はNPO法人として会社を一つ作れないかな?って思っていたところなんだよ。まさにミーママさんがやろうとしているその仕事はNPO法人になるんだよね。どうだろう?ビジネスパートナーとしてもミーママさんと二人三脚でやって行きたいんだけど!』 『NPO法人?そういえばカウンセラーの友達もそんな事言ってたような?』 『かつみさんの会社の役員に私がなっていいのかな?』 『何言ってるんだよ。当たり前じゃない?俺達夫婦になるんだよ』 うわー!かつみさんから言ってもらっちゃたよ。なんか、まだ交換もしてないし、何にも始まってないのにドキドキだよ〰プロポーズされたけど…えーっどうしよう〰️ 凄いなー⤴かつみさんって29歳なの?本当に?さすがに社員抱えてる社長だけあるよね。私と大違いだよ〰 会ってないのに、オーラを感じるよ。建物も建ててくれるってことなのかな? 『わかりました。かつみさんの会社の役員でも、何でもいいです。よろしくお願いいたします』 『本当?ミーママさんが俺の会社の役員になってくれるんだね?わかった。ありがとう。それじゃ交換したら、報酬とミーママさんのお店の内容を一年かけて話し合って行こうね。今から楽しみだよ〰俺が絶対ミーママさんを守ってミーママさんの店を繁盛させて行くからね。俺はそれのプロだからプロデュースは任せてね⤴ミーママさんの思い描いた通りに俺が全て投資するからね。ミーママさんの夢は俺が叶えて行くからね。後は(仕事内容は)全てミーママさんに任せるからね。 早く、免許取ってね。』 えーっ!話が凄くてついていけないほどだよ〰 プレッシャーだよ〰 だけど、凄いなーかつみさん。もう、かつみさんに全てを任せて私はビジネスパートナーとしてもやって行かないとね。 私の夢はなんだか、実現できそうです。 かつみさん。ありがとう。 私がかつみさんの会社の役員に? 静香(ミーママ)は話の回転の早さに戸惑いを隠せませんでした。でも、かつみさんに任せておけば全てが安心と思ったのは間違いないとは確信していました。 かつみさんは全て誰にも相談せずに自分に責任を持って行動している人なんだとはわかりました。29歳とは思えない行動力と感性と思考力!あんな自信に満ちた言葉なんて!お金がなかったら絶対言えない言葉だよね。 思い描いた通りに投資してくれるなんて!夢みたいだよね。かつみさんを選んで本当に良かったと思ったよ。勉強頑張らないとね! サイトにかかったお金はかつみさんへの投資だと思えば安いものかも知れませんね。 ピロロン♪ 『さっきは俺の話に賛同してくれてありがとう。それから、確認と言うかミーママさんは交換したら住まいとか、確か介護の義母さんと、息子さんとかどうしようと思っているの?俺がミーママを独占してしまったから、ミーママさんの本音を聞きたいよ』 そうだよね。結婚となると二人だけの問題じゃ済まないものね。かつみさんに今の状況話してなかったよね。ちゃんと言わないとね。 『介護の義母とは、主人と離婚したので、他人になってしまったから、義母は娘を呼んで相談して、今は施設に入っているの。その後の事は全て娘に任せました。いずれは離婚になることは皆わかっていたから。これでも、10年は嫁として支えたから義母は何にも言わないで施設に入るのが一番だって言ってくれたよ。息子は結婚前提でお付き合いしてる彼女がいるの。今の家は元旦那の所有物になってるけど、今息子に所有権を渡すと贈与税が発生することになるから、元旦那が65歳になると生きているうちに譲渡しても名義変更の手数料だけですむの。私はカウンセラーの試験が受かったらかつみさんと暮らそうと思っています。それまでは、週末婚でもいいですか?』 『そうなんだね。ミーママさんはちゃんと考えてくれてたんだね。ありがとう』 『義母さんの事が一番気がかりだったんだ。それと家の名義もね。65歳という絞まりがあるんだね。でも、息子さんが結婚してもそこに住んでくれるなら空き家にならなくて良かったよ😅ミーママさんの仕事のことも心配だったんだ!週末婚で俺はOKだよ。俺は最終的には俺達の愛の巣を建てようとは思ってる。癒しのミーママのfamilyhouseの二階でもいいしね。これは一年かけて話し合って行こうね。建てる場所で決まるかな?でも、そんな幸せな話を考えているだけでもワクワクしてくるね。ミーママさんといると俺は頑張れるから愛の力は偉大だと思っているよ』 えーっ!マイホームももう、考えてくれてたの?かつみさんってどれだけの資産家なの?スッゴいお金持ちなんじゃないの?本当の貴公子なんじゃないの?29歳で其処まで言えるって?億のお金は持ってないと言えないよね。 かつみさんが稼いだお金なのかな? それとも、先祖代々の由緒ある富裕層なのかも! うわー!もし、そうだったら身分違いもいいところだよね。でも、一番大事な所だから聞いておかないとね。 『かつみさんの家系って昔から由緒ある家系なのかな?』 『うーん。どうだろう。まあ、先祖代々のお墓はあるからね。もしかしてミーママさんは俺の家系がお金持ちなんじゃないの?って思ってる?俺の家系はミーママさんと同じ普通の民間人だよ。富裕層の人間ではないから安心してね。俺の会社は5年前開業して、毎年うなぎ登りの売上があって今年は年商1億あるんだ。だけど、法人税が大きくてね。3600万円法人にかかってるんだ。なので、税金がかからないNPO法人に興味があって勉強してたんだ。まさに、ミーママさんに出会ったのは偶然ではなく必然なんだよね。運命のミーママさんに感謝だよ。ありがとう』 『さて、今夜も一緒に寝ようか。明日はまた、会社だからね。おやすみ。チュッ』 『おやすみ。チュッ。』 『毎晩、恒例になっちやたね。一緒になったら、同じにしてくれるのかな?』 『もちろんだよ。俺は釣った魚に餌をあげないなんて言う性格じゃないから、安心してね😅もっと、ミーママさんを可愛がってあげるからね』 年下の彼にそんなこと言われる私って…幸せです。
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