魔闘士さまは非番の時にいつもイチャついている13~赤と白~

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 やめろ放せとヴァフィラは散々もがくが、体格の上回るルドーニにすっぽり抱かれてしまうと手も足も出ない。  その上この男はルドーニの耳元で囁き、甘く低い声を送り込んでくる。  骨を通した振動で、痺れさせてくる。 「せめて理由を。このままじゃあ、俺は死んでも死にきれねぇ」 「死ぬ、と言うな!」  今までで一番怒気をはらんだ声に、ルドーニは眉根を寄せた。 「ヴァフィラ、やっぱり自分の毒で俺が死ぬんだ、って考えてる」 「さっきから言ってるだろう」  でもどうして、とルドーニは重ねた。  今まで巧くいってたんだ、俺たちは。  今さらヴァフィラの毒で死ぬなんてこと……。
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