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「医療においては、唾液、精液、体液は血液と一緒だと聞いた。ルドーニ、お前は私と愛し合えば愛し合うほどこの毒の血液を体内に入れてるんだぞ? それでお前が死んだら……、死んだら……」
それきり黙って、ヴァフィラはルドーニの胸に顔をうずめて震えている。
「……ヴァフィラ。その情報はどこから仕入れた?」
「ナッカの教科書に」
またアイツか、とルドーニは、ここにはいないナッカを呪った。
自分もぶっ飛んだ、あの一文。
ナッカが、不用意に見せてしまったに違いない。
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