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「一昨日、た~っぷりいただきましたから? アレが血と同じなら、俺は今頃墓の下~♪」
「ば、バカッ」
大丈夫、とルドーニは今一度ヴァフィラを抱きしめた。
彼の涙目に、軽く口づけた。
「俺は、ヴァフィラの毒で死んだりしねえから。それだけは、間違いないから」
「ん……」
あやすように背中をぽんぽんと叩いた後、ルドーニはようやくヴァフィラから離れた。
「ランチの準備、途中で放り出してただろう? 仕上げはやっといたから、食おうぜ」
「ありがとう」
ヴァフィラの口元に、ようやく微笑みが戻ってきた。
それを見たルドーニは、今度はにっこり優しく笑った。
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