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「ナッカが、どうしても看病して欲しいと言ってきかないんだ」
ずっと傍に居てくれなきゃ死んじゃう、だの、時々おデコにキスしてくれ、だのと注文がうるさくて敵わん、とディフェルは言う。
「終いには、リンゴを『あ~ん♡』という風にして食べさせろ、何て言いだす始末だ」
これにはルドーニもヴァフィラも、ナッカの事を心配する気持ちより、呆れたり可笑しかったりする気持ちの方が大きく膨れ上がってしまった。
「たッ、大変だな」
「講師には二人のどちらかで行くから、安心してくれ」
本人はまるで気づいていないが、散々のろけたディフェルだ。
少しさっぱりとした顔つきで、よろしく頼むと去って行った。
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