53人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「……どうだ?」
ちゅぱ、ちゅぷという水音の合間に、ヴァフィラが密かに問うてくる。
その声すら催眠効果があるように、ルドーニの耳に心地よく入ってくる。
「ああ……、すごくイイぜ……」
本当に、美酒に酔ったよう。
そしてこの後は、二人でクライマックスに駆け上がるのだ。
濃厚で、身を絞られるようなエクスタシー。
時折、思考が霞む。
(バラの香りだ。いや、ヴァフィラの香りだ)
強い芳香に包まれて、すっかりヴァフィラに酔ってしまう。
最初のコメントを投稿しよう!