二話 [それぞれの気持ち]

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21XX年1月2日PM1:45 秘密基地 会議室 カナタは巨大モニターの前へ立ち みんなへ呼びかける 「…皆、ちゃんと席に着いて欲しい」 カナタの呼びかけにゆっくり動き出し 横一列に全員が座った 座った事を確認すると 「これからとても大事な話をするよ。 だけど、 その前に今から話す事は他言無用でお願いしたい。 …そして、 一度でも今からする話を聞いてしまったら最後。 引き返せないと思ってね。 リタイヤは許されない。 もし脱落者が現れた場合は、 記憶を消させてもらうから」 カナタの言葉に空気が重くなる 少しの間 沈黙し全員を見つめていた そして… 「もちろん........全部の記憶だよ」 鋭い目付きに変わる 「!?」 メンバー全員が一気に動揺する 「引き返すなら今だから。 集めておきながらって思うかもしれないけど、 それほど需要で危険な事なんだ。 集めた理由はちゃんとある。 でも今は皆の意思を尊重したい。 映像の事はなるべくはバレたくないけど、 別にこれはバレても平気だ。 なんとかする。だから、決めて欲しい。 皆はどうする?」 カナタは圧をかけるようにみんなに問いかけ 皆の返答をしばらく待った するとメンバーそれぞれが自分と葛藤し 悩みに悩んだ結果… 全員が承諾し残る事に決めた 「(わたくし)はこの身を全て捧げる所存です! 命をかけて全てを知りたいと思っておもります!覚悟は映像を見た時から、いえ、 ここに入って来た時から出来てます! なので!最後までお聞かせください!!!!」 ノゾミは立ち上がり敬礼しながら返答 「ありがとう! ノゾミちゃんは本当に成長したね」 カナタも敬礼で返す 「俺は…ずっと退屈だった。 一人で独りだった… 凄く暇だったし、寂しかった。 あいつには仲間とか信頼できる友は居たのかな? もしかしたら意地悪上司だったのかな? ちゃんと話す必要がありそうだよな。 だからさ、 一緒に風呂に入るって約束、叶えさせて欲しいんだよ。 …ちゃんと最後まで話を聞く」 ゲンキも立ち上がり続いて返答 「ありがとうゲンキくん 熱いね。いいよ。」 カナタがニコッと笑う 「まぁ、あんな強そうな奴、 俺の下僕(げぼく)にしない手は無いからな」 席に座る 「それは許可できないかな」 カナタは苦笑いで返す
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