二話 [それぞれの気持ち]

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21XX年1月2日PM2:15 秘密基地 会議室 クイナが会議室から出た瞬間に 男の声で引け止められると直ぐに ラエルがクイナの手を引っ張り中へ連れ戻した 「ラエル…くん? でも声が違ったような」 ラエルを見つめる 「僕だよ。 ラエルくんの訴えを読み取って僕がそのまま言葉にした。 マインドを少し読んだんだ。 多少なら言葉を読み解く事できるから」 シュートが前に出て話した 「ラエルくんの訴え…? どうして」 キヨカは困惑する 「……う」 ラエルはずっとキヨカの手を握っている するとカナタはシュートに 「ラエルの代弁を頼めるかな?」とお願いすると 「もちろんです。頑張ってみます」 シュートはそう言うとラエルの頭を触る 「……う」 ラエルは目を閉じ必死でシュートに気持ちを伝えた しばらくすると 「…そっか。ありがとう。 ちゃんと伝えるけど、大丈夫?」 シュートは読み終えるとラエルに問いた 「……う」 ラエルは深く頷いた シュートは皆に声をかけ席に戻った そしてシュートはこう告げた 「今からラエルから読み取った頭の映像を皆に見せたいと思う。 だから全員が手を繋ぎ目を閉じ、 ラエルに心を開いて欲しい。 少しでも閉じると映像は乱れ二度と見れなくなる。 ラエルは繊細な子だ。出来るかな?」 全員が手を繋ぎ深くうなずいた 「ありがとう。 じゃあ、行くよ!」 ラエルとカナタはシュートの横で4人を見守っていた そして シュートはクイナの頭に手を乗せ能力を使った
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