三話 [裏切り者]

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21XX年2月1日AM9:00 秘密基地 司令室 カナタの前に白い服に揃えた6人が整列していた 「驚いた。凄く見違えたね… クイナから聞いたよ。 全員が基礎トレーニングを始めて、 それか終わると個々の自主トレに変えたんだってね。 こんな短期間だったのに良く頑張ったね。 僕は君達を褒め称えたい!けど… これからもっと大変な事や困難が待ち受けてるから、まだ褒めるのは控えるね。 それでもまずは、 こんな僕についてきてくれてありがとう。 これだけは伝えておきたい」 カナタはメンバーに頭を下げる メンバーも続いて頭を下げた 「短い期間だったけど、 僕が見る限りではかなり成長したね。 誰も休まないし遊ばなかったって聞いて、 ちょっと僕は後悔してる… 1日か2日は一緒になって遊べば良かったってね。 これから本当に休みが無いくらいに動いて貰わないとイケないし、 凄く残酷で怖い事を言うけど、 命だって落としかねない。 僕や君達が踏み入れようとしてる所は、 決して生半可な気持ちじゃ立ち入れない。 立ち入っちゃイケないんだ。 …時には助け合いも必要になるし、 1人で行動しなくちゃイケない時もある。 それでもTwinQuartersのメンバーは全員が味方で正義だ。 それを絶対に忘れないで。 もちろん僕も味方だから。 本当によろしく頼むね」 再び深々と頭を下げた するとメンバーは頭を下げずにカナタが頭を上げるのを待った 「…どうしたの?」 頭を上げると全員がカナタを見つめていた すると キョトン顔のカナタを前に ミクがいきなり号令をかける 「整列!敬礼!直れ! 弘前氏に一言!」 『お世話になります! よろしくお願いします!』 全員が声を揃え敬意を示し しばし深々と頭を下げる カナタは驚きを隠せず ただメンバー達を見ていた そしてこの時カナタは 初めてメンバー達を集めた頃を思い出していた 一人一人が本当に成長していて あの頃の面影が懐かしく思える程に無くなっていた そして メンバーそれぞれが容姿を変え 能力や頭を鍛え抜き態度も改めた しかし 残念な事に根本的な所は変わっておらず それがそれぞれの長所へと変化した
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