三話 [裏切り者]

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21XX年2月1日AM9:45 E.D.O 運動場施設 体育館 キングの命令に6人の家来達がメンバーそれぞれに襲いかかる 6人の家来達が全員揃えて鬼退治用の刀を振りかざし 「お前ら逃げてくれ!僕が間違えだった! こんな所さっさと抜けよう!頼むから!!!」 カナタの訴えも虚しく 刀は振り下ろされた…… が…! 「な、なんだこれは!!!!!」 6人の家来達が刀を振り下ろし終わると 持っていたはずの刀が全てキングを囲うように周りに刺さっていた 「弘前氏、安心してください。 我々はE.D.Oに居ます」 ミクがカナタを見つめていた 「なんの能力も持たいな者では、 私のスピードの前では無力です」 刀がキングの周りに刺さってたのはノゾミの仕業だった カナタはメンバー達が凛々しく立っている姿を見て安心するようにホッと息を吐く しかしキングは黙っていなかった 「貴様ら… こんな事してただで済むと思うなよ? さっさと殺れ!!!!!」 再び家来達に命令を下す 家来達はキングの元へと向かい刀を拾い上げ 再びメンバー達へ向かおうとする が 「もうやめて…パパを苦しめないで… これ以上パパを悲しませたら、 なにするかわからない」 クイナがキングの理不尽な態度に腹を立てていた それでもキングはやめない 「貴様らが死ねば何もかもが終わる。 …お前ら!全員で奴らを滅ぼせ!」 キングの後ろに居た家来やE.D.Oの人達までにも命令をくだした キングに逆らえない者達は 各々が武器を取り出し100近い者たちが メンバー達へ襲いかかる さすがのメンバー達もこの人数には どうする事もできない 「ノゾミっち!全員の武器を剥ぎとれ!」 ゲンキがノゾミに頼むが 「さすがに無理!それに、 取ったとしても隠しどころが無い! さっき確認したけど出入口は閉まってて開かない!」 ノゾミが説明する 「やっぱり私達を処刑する事だけを目的にしてたんだ…」 クイナが更に腹が立ち拳を握る 「どうする?端に逃げてきてるけど、 これ以上はもう無理だよ?」 シュートが皆に告げる 「どうする…考えろ、考えろ」 ミクは頭をフルに回転させている 「....ノー」 ラエルは5人の前へ出て襲いかかる者たちを押さえようとしていた 「ラエル!危ないから下がって!」 クイナが注意するがラエルは聞かなかった そうこうしてる内にメンバー達は追い込まれる 「もう逃げ場はない! 出入口もロックがかかり、 セキリュティー強化の扉も壊す事は不可能! 勘弁して素直に殺られろ!!!!!」 キングがさらに下す 家来達が武器を構え一斉に襲いかかる と思いきや…! wooーーーーーーーー! と突然サイレンが鳴り響き 全員の手がストップした そして 直ぐにアナウンスが流れた 【E.D.O職員、またはハーフ組織員に告ぐ! 都内某所に変死体が見つかり、 現地のE.D.O職員が様子を見に行くと突然に動き出し周りの民間達に襲いかかってる模様。 なお、 血を摂取している事から鬼の可能性が大! 直ちに応援を求む!】 「!?!?」 体育館に居た全ての人が反応しキングに指示を委ねる その間 メンバー達とカナタは直ぐにロックがかかった扉を壊し現地へ急いで向かった 「あいつら…大砲を何百発と撃っても壊れなかった扉をこんなにも一瞬で… ますます許さない。…追いかけるぞ」 キングは怒りに満ちていた
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