四話 [コティア]

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現在 21XX年2月2日 AM2:00 海 ハーフアジトへ呼ばれた頃を思い出していた ふと我に帰り 「さすがに眠い」と独り言を吐く 普段 健康志向なケイヤはもうとっくに睡眠している時間だった 再びケイヤはボーッと見えない海を眺め 波音を聞いていた すると 気が付くと眠りについていた ------------------------------ 21XX年X月X日 午後 公園 ケイヤの姿が中学生の頃になっており 幼い少女と公園で遊んでいた 「今日は何して遊ぼっか?」 ケイヤが幼い少女に問うと 「おしろー!」 幼い少女は砂場へ走りながら答えた 「あ、危ないから走ならないでー! お城ね、わかった」 走ってる幼い少女を追いかけ 抱っこし砂場へ移動し笑顔で受け入れた 二人は 暗くなるまでずーっと砂場で城を作って遊んでいた お城を作っている間にケイヤは幼い少女に 将来なにになりたいかを聞いた すると幼い少女は「お嫁さん!」と即答した ケイヤは笑顔で「すごい!絶対になれるよー! お嫁さんに貰う旦那さんは幸せ者だね」と答えると満更でもない表情でお城を作り続けた そして お城を作ってる中でケイヤが意地悪し少しお城を壊すと 幼い少女は怒りながらも笑顔で砂をかけていた そんな中 突然にケイヤの目からは涙が流れた 当然その事に気付いていないケイヤに 幼い少女は「どうしたの?泣いてるよ」と声をかけられるとケイヤは目元を触り確認する 「本当だ…なんでだろう」 涙を拭いている すると幼い少女はケイヤの前に立ち 「お兄ちゃん大丈夫?痛い痛いなの? どこが痛い痛いなの?よちよちしてあげうー!」 幼い少女はそう言うとケイヤの頭を優しく撫でていた 気が付けば ケイヤはそんな少女を強く抱きしめていた 更に涙は溢れ出し止まらずにいた 幼い少女もケイヤを心配して 思いっきり「ぎゅーーー!」と言いながら抱きしていた 「こんな頼りないお兄ちゃんでごめんね」と ケイヤが言うと 「〇〇のお兄ちゃんも弱虫なんだよー 一緒だね。よちよち、いい子、いい子」 幼い少女にも兄が居たらしい ケイヤは何故か涙が止まらず ずっと泣いていた さすがに暗いし 幼い少女を帰さないのとイケないと無理に泣き止み今日はばいばいする事にした 「ありがとう。 おかげさまで元気になったよ?優しいね。 本当に将来は素敵なお嫁さんになるね」 笑顔でお礼する 「お兄ちゃんのお嫁さんになってもいいよー」 幼い少女は飛びっきりの笑顔で言うと さらにケイヤは涙腺が緩み油断すると涙が溢れ出そうだった なんとか堪え幼い少女に「ばいばい」というと 幼い少女は信じられない言葉を口にする 「お家には帰れないの。〇〇ね… 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇だよ」 「…!?」 ------------------------------ 21XX年2月2日 AM3:00 海 「うわっ!!!!!」 ケイヤは涙を流しながら夢から覚めた 「やっぱり、 正しい睡眠は大事だ……」
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