四話 [コティア]

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21XX年2月2日 PM3:30 大学病院 病室 ケイヤは始発で帰り お昼にキヨカがカナタのお見舞いに来ていた 「カナタ…傷は平気?痛む?」 横になってるカナタの手を握り話しかけていた 「全然 大丈夫だよ。 コティアさんが力を使って緩和治癒してくれてるから。 どうやら鬼退治用の刃物だったから、 完全には力が効かないらしくって完治はしなかったけど…痛みも薬で今は平気!」 カナタが返す 「本当にコティアがこの病院に居てくれて良かった。 それに彼女すごく良く働いてくれてるみたい」 キヨカは嬉しそうにカナタに話す すると 「失礼します。 弘前さん痛みはありますか?」 コティアが病室へ入ってきた カナタの点滴を確認し 熱と脈を測り採血をした 「まだ少し熱がありますね。 早く傷口を塞げればいいんですけどね…」 心配そうに話しかける 「このくらい平気ですよ。 直ぐに治りますから」 カナタはコティアに優しく返す そのやり取りを見ていたキヨカは 「さすがに妬くぞーいいのかカナター」 と変な話し方で足をちょんちょんし始めた 「僕はキヨカが以外ありえないよ」と ド直球に返す 「…もう//」 照れて恥ずかしくなり下を向いた するとコティアは 「私なんかがキヨカさんに勝てるはずがありません。 こんな素敵で可愛い奥さんなんですから」 キヨカを持ち上げ気分を上げた 「もうコティアったら、もっと、 言ってくれても、いいんだ、よ?」 変な言い方と顔をして返した 「キヨカ…恥ずかしいからやめて」と カナタが真剣な顔をし始めた 「はい、ごめんなさい」 表情が切り替わり反省し出す 「あはは、本当に弘前夫婦は仲が良いですね。 凄く羨ましいです。早く私にも家族が出来ると良いなぁ」 道具を片付けながら話す 「コティアさんも直ぐにいい相手が見つかりますよ。凄く素敵なんですから」 カナタがそう言うと 「そうそう! コティアは本当に綺麗だし優しいし、 頭もいいし、気が利くし、悪い所なんて1つも無いよ!これで裏があったら恐ろしいよ」 キヨカも褒めまくる 「そんなそんな…! 凄く嬉しいです。でも、 裏は誰にだってあるんじゃないですかね?」 表情を変えて返す 「え…」 見た事もないコティアの表情にキヨカは一瞬 怖くなる 「嘘ですよ」 コティアは直ぐに笑顔になり否定した 「あーびっくりしたー コティア演技も上手いのー?最強だー」 キヨカは腰を抜かしていた コティアはもうとっくに支度を終えてるのに キヨカが話しかけている為に(とど)まっていてくれていた事にカナタは気が付き 「もうキヨカ、 コティアさんも忙しいんだから離してあげて?」 キヨカに優しく注意する 「あ、ごめんなさい。 コティア!またご飯でも行こうね!」 明るく誘う 「はい!もちろんです。 美味しいご飯を期待してますね」 お辞儀をし病室を出た コティアが出てからもキヨカはコティアの話をしカナタが優しく頷きながら話を聞いていた そんな二人の様子をコティアはまだ見ていて 「本当に羨ましい…」
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