五話 [目撃情報]

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記憶の中 2月4日から聞き込みを始めて 微量だが進展があった 最後の変死体事件の日に若者3人を目撃したと情報を得る その人物にケイヤの写真を見せると 似ていると発言しメンバー達は更に聞き込みを続けた ケイヤで間違いないと踏み 今度はケイヤの身辺調査も並行にする事にした クイナは一人でケイヤの後をつけ尾行を開始する しかし 結果は何の進展も無く ケイヤはいつ通りに実験材料を買いに行き 自宅で実験をしていた その頃 残りのメンバー達はケイヤと一緒に居たと思われる二人の情報を掴んでいた 二人の調査を行ない ノゾミが見事に割り出した すると 芋ずる式でどんどんと情報を得る およそ6人の情報を掴み その情報を元に会いに行く事にした それぞれ別に呼び出し接触を試みる 結果は ミクは二人の女性に接触完了 ノゾミは一人の男性に接触完了 シュートは一人の女性に接触完了 ゲンキは二人の男性に接触完了 ラエルはクイナと共にケイヤを見張っていた メンバーそれぞれに接触を完了し それぞれが身分を隠し困った振りをして 一箇所に集める作戦を実行した その頃クイナとラエルは あまりにも暇で寝てしまった 21XX年2月10日 午後 夕方 中央公園 噴水前 それぞれが公園の噴水広場へ連れてくる事に成功し容疑者達の反応を疑う しかし 容疑者達は目を合わすも知らんぷりする まるで他人のようにすれ違った… これ以上の接触は危険と感じたメンバー達は やむを得なく自然な形で解散へ だが これで終わらせないのがTwinQuarters(ツインクォーターズ)である わざわざ集合させたのにはある理由があった もちろん容疑者達の様子を疑うのが一つの理由ではあるが 重要な目的はゲンキに接触させる事だった ゲンキの能力で6人のスマホをジャックに成功 これからは容疑者達のスマホ情報を調べ 今後の行動を監視する事にした メンバー達は一旦 E.D.Oに戻り整理する事になり 噴水広場を後にした 「これは一体…どいうこと?」 噴水広場の中央にケイヤは立っていた シュートの能力は見せたい記憶を流し込むと 本人の潜在意識がその場面へ飛び擬人化し そこに存在する事になる もちろん外部接触は不可能 あくまで観戦なのだ 「あの人達は誰なんだ… なぜ俺が一緒に居る事になってる。。。」 状況に理解ができず突っ立っていた すると場面が変わり 日付も変わっていた 21XX年2月15日 深夜 新たな変死体事件が発生した しかし 今回はいつもと違う事が… それは 被害がゼロだった その理由は 「やっとだな…やっとだぜ」 団地を殴ろうとした変死体覚醒後に 近くにあった電線達を利用し巻き付け動きを封じ込めた 「よくやったゲンキ…!」 シュートが近寄る なんとTwinQuarters達は先読みし 覚醒前には間に合わなかったが 暴れ出す前に止める事が出来た そして 事件現場近くに 「ケイヤ!やっぱり…なんで!」 遠くで7人の人影が見え その中にどう考えてもケイヤにしか見えない人物が居た 「とにかく追いかけないと! 今度は現行犯で捕まえられます!」 ノゾミが全力速で追いかける しかし…! 「どうして…!?」 ノゾミの能力なら一瞬で捕まえられるハズが 7人が居た所に着くと既に7人の姿は無かった
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