五話 [目撃情報]

6/10
前へ
/124ページ
次へ
21XX年3月3日 PM11:30 E.D.O 秘密基地 記憶の再生が終わり現実に戻されたケイヤの頬に涙が流れていた ケイヤの涙を見たミクは「…弘前」 さっきとまでとは全く違う感情が込み上げる 「どうだ…これでも、 君はやっていないと言えるのか!」 シュートはケイヤの涙を無視し胸ぐらを掴む 「……どうして」 ケイヤもどうしていいかわからずに居た 「泣いても無駄だ。 今更、反省した所で、死んだ人達や、 ニューデーモンとかにされた奴らは帰って来ない…!」 ゲンキはケイヤを突き飛ばした 「ちょっと!暴力はダメです! ゲンキくん!落ち着いて!」 ノゾミがゲンキを注意する すると倒れてるケイヤにミクが反応するも ゆっくりと起こしたのは 「大丈夫…?怪我は?」 姉のクイナだった ケイヤは浅く頷き起き上がる 「なんで犯人の肩を持とうとするんだ。 いくら家族でも凶悪犯だよ?」 シュートが理解できなそうに話しかける 「よく考えたら、 ケイヤに人は傷つけられない… 最初に疑ったのは私だったけど、 この涙を見てしまったら違う気がしたきたの」 クイナはケイヤの顔を見た 「嘘だろ…ちゃんと証拠を揃えたのに無罪? ありえないだろ!頭沸いてんのか!」 ゲンキがキレた 「ゲンキ…落ち着いて。 ここはまずは弘前の言い分を聞こう。 その涙の理由はなんなのか。 それとシュート。記憶を見せてた間、 弘前はどんな様子だった?そこはちゃんと、 冷静に見てって頼んだよね?」 ミクは落ち着いて話しかけた 「うん。流石にちゃんと見張ってたよ。 …とくに変わった言動は無かった。けど」 シュートが言葉につまる 「シュートくんお願い。 正直にはっきりと言って。 一応、私の弟なの。白黒はっきりしたい」 クイナが説得する 少し沈黙するがゆっくりと口を開き 「…何も知らない様子だった。 それよりも明らかに凄く震えていた。 怒りさえ感じたよ…全部が初見に見えた。 感情だけ見るとケイヤくんは白だと思う…」 シュートは見たまんま素直に伝えた 「……ケイヤ。泣」 クイナはケイヤに抱きつく 「...ばか」 ミクは泣いていた 「そんな…」 ノゾミは複雑な思いをしていた 「...」 ラエルはミクに優しく頭をポンポンとしていた そんな光景を見ていたゲンキは 「だけどよ… まだ完全に白と決まった訳じゃないよな。 …おい。弘前ケイヤ。お前が白だという、 証拠を言ってみろ。出してみろ!」 ケイヤに近付き起こした 「俺は…白だ。 はっきり白だと証明する物は無いけど、 アリバイなら言える。 噴水広場で指示したのは俺じゃない。 あの時の俺はパパと一緒に居た。 退院したばかりで仕事も休みなのに、 E.D.O本部に行くって聞かなくって、 心配で付き添ったんだ。本当だ…! 疑うなら姉さん、 パパに聞いてみてくれない?」 アリバイ確認の為にクイナはカナタへ電話する しかし 「あれ?出ない… 私からの電話はどんな時でも出るはずなのに。 どうしたんだろ?」 再びかけようとしたその時! wooーーーーーーー! (警報発令!警報発令! 海辺で変死体複数出現!近くの住民や住宅街で被害続出!役員達は直ちに現場へ向かってください) 全員「海辺!?」 「おい!変死体事件現場は都内某所じゃ無かったのか!?」 ゲンキが叫ぶ 「しかも時間が早すぎる!」 シュートも叫ぶ 「深夜とは言ったが確かな時間は言ってない! 早まってもおかしくない!」 ミクが大声で答える 「日付しか合ってないじゃない!」 ノゾミも叫ぶ 「とにかく現場へ行こう! ケイヤは?行ける?」 クイナはケイヤに問う 「でも俺は今…」 ケイヤは下を向く 「ケイヤ!あんたの無実を証明するには、 今日しか無いんだよ?ちゃんと証明してよ? 疑った私達を責めれるくらいに潔白を証明してみせなさいよ!!!!!」 ガツンとケイヤに伝えた するとケイヤは 「…姉さん。わかった。 必ず証明する。俺は無実だ。潔白なんだ!」 ケイヤの意思も固まりメンバー全員で現場へ急行した
/124ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加