五話 [目撃情報]

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次は…… 「おいお前、なんの為にウチらを襲う。 お前らの目的はなんだ?」 ユメカはリコという外ハネ10代女性に問いた 「あーもう、ロリな癖に真面目な話し、 しないでくれる?せっかく可愛いのに」 リコは何故かぷんぷんしていた 「そんなのはしらん。 こう見えても老け込んでるんでな。 この格好は昔、友に無理やり着せられたんだ。 気にするな」 ユメカは冷静に返した 「ふーん、だったら脱げばいいのに。 気に入ってるの?」 リコは問いた 「大切な奴なんだ。たった一人の友でな。 これを脱いでしまったら証が無くなってしまう。それは耐えられない」 ユメカは真剣に答えた 「なにそれ…凄く泣ける。 あなたに惚れちゃいそう…」 リコは目をうるうるさせながら返す 「それはどうも…」 全く読めない相手で困惑し始めた 「でもね、ケイヤくんの命令は絶対なの。 だから倒させて?お願い」 頭を傾け甘い口調でお願いした 「そうはさせん。 ウチも誰とて容赦はしない。 ワールド・オブ・ナイトメア」 ユメカはリコに悪夢を見せようとした しかし 「おい…どこだ!」 リコの姿は無く幻術は失敗した すると 背後からユメカの肩をトントンし 「ここだよ。凄いでしょ? ちょっと仲間の所に行ってきたんだー」 リコはニコニコしながら話した 「お前!どうやって!」 リコを突き飛ばし距離を取った 「えー知りたい?お金とるよ?」 リコはもぞもぞとしだした 「ふざけてる場合じゃないだろ。キモイぞ」 ユメカは冷静に突っ込んだ 「…はぁ?キモイ?誰が?私が?」 キモイと言われキレ始めるリコ 「さてはお前、自分に自信が無いのか? だから敏感になってるんだな。 大した事ない奴(バンッ!)……だ」 リコを見下してる最中にユメカは倒れた 「ロリのババァがしゃしゃんな」 リコの右手には拳銃が握られており勝利した 次は…… 「どういうつもり? こんな事をして許されるとでも?」 レイカはマキという赤メッシュの20代女性に問いた 「どういうつもり…?んー、 おばさんに言ってもなー。 許されるとは思ってないよ?だけど、 許されちゃうの、私達は」 マキは上を見ながら話す 「ちょっと、ちゃんと、 こっちを向きなさいよ。 人の話は目を見て聞くこと」 レイカは注意する 「あーうるさーい。 あなた強くなさそうだし、とっとと、 終わらせましょ?」 マキは背中から刀を取り出した すると 「え…凄く嫌な感じがする……」 レイカは無意識に震え出す マキが取り出した刀からは殺気のような気が漂い 真紅(しんく)色の妖気が放たれていて 刀に巻き付いている 「これは妖刀・鬼斬(おにぎり)。 鬼の為に作られた刀で人間にはただの刃物。 しかし鬼には害しかない。どう? 私に勝ち目ある?」 マキはレイカに鬼斬を向ける 「もしかして、あなた。 能力は持ってないのね? だから刀なんかに頼ってるの?」 レイカは震えながらも抵抗する 「残念ながら今のあなたじゃ説得力がないわ? 皆も終わったし直ぐに楽にしてあげるわ」 マキはゆっくりとレイカに近寄り刀を振り上げた 「……ゼログラビティ」 自分の重力を無くし浮かび上がった 「逃げるなんて、本当にヒーローかしら? 五体のニューデーモンを倒したハーフこそがヒーローね。残念」 マキは浮いているレイカを見ていた 「考えて…考えるのよ。 相手は能力が無い。だから刀を持っている。 刀さえ奪えれば…刀さえ?」 レイカは何かを閃いた 「はぁ…早く皆に会いたい…シロセ」 マキは一向に降りて来ないレイカに一瞬 気を抜いてしまった すると その行動が仇となり右手に持っていたハズの妖刀に岩が勢い良くぶつかり離してしまった 「痛っ…!なに?」 マキはすかさず上を見た すると…! 「妖刀さえなければこっちのもの! ゼログラビティ解除!アイアンキック!」 レイカは足を鉄のように硬くしマキに空から 突っ込む 「…やるわね。完敗よ」 マキは降参するかのように無防備になる 「少しは痛い目を見なさい!」 マキにアイアンキックをくらわす しかし… 「……ぐわぁぁぁああああああああ」 レイカは悲鳴をあげながら倒れしまった 「あーごめんなさーい! 私、能力を持ってないとは言ってないのよ? 痛い目を見たのはあなたの方ね」 マキが勝利した レイカがアイアンキックをくらわすと同時に マキは鋼鉄のように硬いバリアを貼り身を守った 最後は… 「ごめんね。ママ。死んで?」 ケイヤはキヨカに仲間が倒されていく所を見せ 最後に言い放つ 「...泣」 キヨカはもうとっくに傷つき悲しみ苦しんでいた 「今まで、ありがとうね。 ママが母親で良かったよ。多分ね」 膝をついているキヨカの頭を掴んだ 「...やめて、、、ケイヤ。泣」 ケイヤの手を握る 「汚ねぇな…気安く触るな!」 キヨカを蹴り飛ばす 「……お願い。もう、やめて?」 地面を這いつくばりケイヤに頼み込む 「…おいおい。本当に汚いなぁ、ママは。 離れろ…!」 再び蹴る キヨカは絶望し悲しみに浸っていた ケイヤはハーフ組織が全滅した事を改めて確認し仲間を集合させた 「さて、ママ。またね。 本当にありがとう。残りのツインなんとかって奴らも同じく殺っとくから。またね。 マキ、妖刀をよこせ」 マキに鬼斬を貸すよう話すと 「え…?これはあなたが持つと」 マキははぐらかした すると 「いいからよこせ!」 無理やり妖刀を受け取る 「…待って、あなた狐は?」 キヨカはケイヤが持ってるはずの武器である 鎌の狐を所持していない事が気になった 「狐?なにそれ」 鬼斬を振り上げる 「……!」 キヨカは勢いよく起き上がりケイヤを蹴り飛ばした 「…うっ、貴様!俺に逆らうな!」 ケイヤはキヨカに向かい刀を振り下ろす しかし 「悪いわね、ケーちゃん。 あなたじゃ私には勝てない。それに、 あなたは誰?」 キヨカはケイヤに不信感をいだいた 「誰?って俺だよママ」 不敵な笑みを浮かべながら名乗る 「やめて…!ケーちゃんじゃない! ケーちゃんなら狐鎌(きつねがま)を持ってるはずだもの!」[お願い、力を貸して] キヨカはケイヤじゃないとわかると 戦闘モードに入り全身が虹色のオーラで包まれていた すると キヨカの姿に謎の集団が引き始める 「まずい…なんで!」 リコが後ろへ下がる 「だな…ちょっとこれは引くしかないな」 カイセイも後ろへ下がる 「おいお前ら何言ってんだ!」 ケイヤが後ろへ下がる皆を止める 「やっぱり… あなたは私の息子でも何でもない。 ケーちゃんなら決して私には歯向かわない。 だって私は…」 キヨカはゆっくりとケイヤ達に近付く 「私は…なんだよ!」 ケイヤは引き下がらない 「私は全ての鬼の力を宿す器。 トップクリーチャー。 私を怒らすとただでは帰れない…!」 キヨカはそう言うと いつの間にかケイヤから妖刀・鬼斬を奪っていた 「鬼斬をいつの間に! トップクリーチャー?まさかな。 奴はもう居ないはずだ。 奴はとっくに...弘前カナタは人間に!あっ」 ケイヤは口を抑え何かを誤魔化そうとしていた 全員 「…バカ」 仲間達は呆れていた 「あなたは誰?ケイヤでもなければ、 鬼の力も無いでしょ?何もしてないもの。 それに私のオーラが見えていないようだし」 キヨカは圧をかけながらケイヤに近付く 「い、いい加減にしてよママ。 俺はケイヤだよ?ママの子だよ。 パパと姉さんとカケル兄さんとおばあちゃんと一緒に暮らしてるじゃない? 俺たちは六人家族でしょ?」 ケイヤは一生懸命に自分がケイヤということを証明しようとしていた しかし 「…だから、あなたは誰!」 足に氷を宿し少し尖らせケイヤに回し蹴りをくらわす 謎の集団 全員 「やべぇ…バレてる」 「……お前ら、殺れ、あんなババァ、 殺っちまえ!」 ゆっくりと立ち上がり命令する しかし 仲間達は動こうとはしなかった それどころか後退りし逃げる体制を整えていた 「ねぇ、あなた達、本当にあれがケイヤ?」 キヨカが残りの仲間達に問う すると キヨカの圧に負け全員が横に頭を振った 「そう。話がある。E.D.Oまでご同行を」 仲間達とケイヤに告げる しかし ケイヤの近くにあった妖刀・鬼斬を拾い油断していたキヨカに襲いかかる 「……嘘、油断した」 キヨカの能力は集中しないと発動できず 咄嗟には向いてないのだ 「死ねー!」 鬼斬を振り降りした 「……ごめん。みんな」 キヨカは死を覚悟して目を閉じた すると…! 「お前がな」 の声と共にポトッと何かが落ちる音がした キヨカは無事な事が気になり 目を開けてみると目の前には ケイヤの頭が落ちていてた しかし 顔がみるみると変形し始めた よく見てみるとその顔は E.D.Oを支配していたキングだった… 「どうしてキングが… それにあなたは」 ちょうど逆光で顔が見えない そして この時キヨカは過去に同じ経験をした事を思い出していた 「もしかして…カナタ?」 すると 「ちがうよ。ママ」 怯えてるキヨカの目の前に現れたのはカナタでは無く 鎌を小さくしポケットに入れ 優しい表情をしたケイヤが立っていた 「お待たせ。ママ」 「……ケー…ちゃん?」 「そうだよ? 遅くなってごめんね」 「……泣」 キヨカは強くケイヤを抱きしめた すると 後ろからTwinQuarters( ツインクォーターズ)のメンバーが現れた
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