六話 [正体]

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同時刻 21XX年5月10日 PM1:30 不明 謎の集団は先程ラエルを拐った場所へ 帰ってきて何かを話し合っていた ここは謎の集団が集まるアジトだった 場所は不明で名前も無い 何を目的でどうやって集まったのかも不明 謎が多き集団だがこれから明らかになっていく 「あのデカブツ逃がして本当に良かったのか? あいつら厄介な能力もってるよな?」 サトルが皆に問う 「バレても倒せばOKだ」 カイセイが返す 「でも、確かに厄介かもね。 ヒーローは本当に凄いから」 シロセも返す 「どうしてあの人は返したのかしら? あのまま処分してれば良かったのに」 マキも乗っかり話す 「きっと何か考えがあるんだと思うよ。 あの人は考える事も綺麗だし、 やると事も美しいのよ…あー最高」 リコは肯定する 「いつ会える?抱っこして欲しい」 エノンが問う 「あらエノンちゃん!おいでー」 エノンの問いにリコが赤ちゃん言葉でハグに誘う 「リコちゃーん」 エノンは思いっきり甘え口調でリコに甘える 「エノン、私には甘えないのに、 リコにはべったりなのよね…寂しいわ」 マキが羨ましがる 「マキエロい」 エノンがリコに埋まりながら言う 「ねぇ、エノンちゃん? 今してる事もエロいわよ?」 マキは嫌味のように返す その光景を見ていたサトルが 「おい少し黙れ。話を聞け。離れろ。 こっちを向け。おい、離れろ」 注意すればする程にエノンとリコはイチャつく 「もういい。勝手に本題に入る… この死体どうする?」 サトルは変死体を見て皆に問う 「捨ててもいいんじゃない? もう覚醒は出来ないんだし」 マキが返す 「だったらちゃんと供養してあげよう。 僕達の勝手で一つの命が無くなってしまったのだから」 シロセが提案する 「そうだね。凄く可哀想だもん。 ちゃんとお墓作ってあげよ?」 リコはそう言うと外へ出て行った 「来世は遊ぼね?約束」 エノンは死体の右手の小指と自分の小指を結んでいた 「エノン、ちゃんと手、洗えよ?」 カイセイが冷静に言うと 「嫌い!」 エノンがぷいっとし どこかへ行ってしまった すると 「カイセイ…ちゃんと謝ろね?」 シロセが言う 「…すまない。謝ってくる」 エノンの方へ行った 謎の集団は何故か死体の葬儀をやろうとしていた 仲間達は次々と準備をし葬儀を始め 終えると死体を燃やし灰をお墓へ なんと仲間全員 見ず知らずの人のお墓の前で泣いていた 「呪ってくれよ」 サトルが手を合わす 「申し訳ない」 カイセイが手を合わす 「来世は絶対に人間に」 シロセが手を合わす 「ごめんね」 リコが手を合わす 「またどこかで会える事を楽しみにしてるわ」 マキが手を合わす 「……またね」 エノンが手を合わす
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