七話 [シャドウ]

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あれから何年か経ち シャドウは17になっていた 謎の女性から意味不明な事を告げられてから シャドウはまず謎の女性の正体を暴こうと調べだした すると徐々に判明し情報を入手した しかし全てがあくまで表上の情報に過ぎず 裏の情報までは掴めずにいた 彼女は純血だった いくら協定を結んでるとはいえ 本当に何者かで何の目的があるかが不明である限り油断は出来なかった シャドウは何が起こるかわからない為 毎日 勉強や筋トレを終えると直ぐに謎の女性を尾行し行動を見張っていた そんなある日 悲劇は突然に起こる… この日もシャドウは学校が終わり帰宅し さっさと課題を済ませ筋トレを済ませ 尾行に行こうとしていた しかし 帰宅すると直ぐに何か異変を感じた いつもなら母親が出迎え口うるさく何かを言ってくるのに 今日は何の気配も無かった きっと買い物や仕事場に行ったのかと思い 何も気にせず自分の部屋へ戻った が…! シャドウは自分の部屋に入った瞬間に悪寒がし 気がついた時には既に遅く 何者かに背後を取られていた… 「…誰?」 シャドウは冷静を保ち問いた すると背後に居た人物は 「おまたせ。準備は整ったよ?」と 不敵に笑いながらシャドウに伝える シャドウはこの時 一瞬で全てを察した この謎の人物はずっと張っていた女性で シャドウの尾行には初めから気付いており 逆にシャドウを利用し何かの準備を進めていたと言う事を… 「なにするつもり?」 シャドウは素直に聞いてみた すると 「殺すの…あなたの〇〇〇を」 耳元で囁く 「…!?」 シャドウは震え上がり背後の人物に肘打ちをし 間合いを取る事に成功した しかし 本当の悲劇はここからだった…… それから色々あり 数十分後… 「……嫌だ」 「…ダメだ」 「こんな事があっていはずが...」 「…ないだろ」 「なぁ、〇〇〇?」 「〇〇〇?」 「...〇〇〇!!!!!!!!」 「殺せ…」 「殺せよ…」 「俺を殺せよっ!!!!!!!」 「どうして…」 「どうしてだよ……泣」 シャドウの目の前で 自宅が燃えており そして 大切な家族の一人が手が届く距離で 首を斬られてしまい 死亡した…… 絶望するシャドウに向かって 『我が憎いか?』 「あぁ…」 『殺したいか?』 「当たり前だろ…」 『いいぞ』 「………あ?泣」 『ただし一つ条件がある』 「…うるせぇよ、今すぐ殺らせろ」 『我を手伝え。 仲間を集めて我の野望を叶えろ。 そうすれば素直に殺されてやる』 「…今すぐだ」 『今の貴様じゃ我には勝てん。 仲間を集め強くなれ』 沈黙が続く 「......わかった」 悩んだ末に応じてしまった 『利口だな』 「ただし…家族から記憶を消して欲しい」 『なるほど、無かった事にするのか。 しかし、 あの娘が鬼化した理由はどうする…? いくら我でも鬼化は無効には出来ないぞ』 「苦しむのは俺一人で充分だ… 姉さんはきっと大丈夫。なんとかなる。 …出来るだろ?」 『容易い。記憶を消すくらい任せておけ』 「ならいい。手伝ってやる。…そして」 『そして?』 「滅ぼす…!」 『面白い』 この時シャドウの身にある異変が起きていた
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