一話 [集い]

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21XX年1月2日PM12:30 秘密基地 会議室 広い駐車場に落ちる変死体の映像を見ていると 不思議な事が起こった その映像を見ていた頑固そうな女性が 「嘘でしょ…」と反応した それを逃さずカナタは一旦モニターの映像を一時停止し頑固そうな女性に話を振る 「どう?なにか感じる?」 話を振ってくるカナタに対し 「その変死体…動いたよね」 信じられない事が起きると人は一旦思考が停止する 理系は特に 頑固そうな女性の「動いた」の言葉に残りの5人は信じられずカナタは少し巻き戻した 再び映像が再生され 動いたと言った女性は少し前のめりになり 食い入るようにモニターを直視していた 残りの人達もじっと集中する すると ……「!?」 確かに変死体は動いていた 更に拡大する事によって変死体の腕が動き出した事が明らかになった カナタは映像を止めず再生を続けた 数分間に1回腕が動き出す ある生き物には頭を落とされても数分間や数時間は一瞬の事なら頭を落とされた事に気付かず 胴体が動き出す事は多々ある だが 人間が頭を落とされ、しかも 血が流れない事から死後から数時間は経ってると推測できる その事から動くなんてありえない事例だ ずっと映像を観ていると皆の思考がおかしくなり始めた 「どういう事? なんで動いてるの?私わからない…」 クイナは何が起こってるかまだ理解できてなかった 他の人達も同じく理解できなかった 頑固そうな女性は急にノートPCを開き 人間の身体の構造を調べ始めた しかし 死体が動く事は不可能だと知る 全員が頭を抱え しばらく映像を見ていた カナタも何も話さず ただ死体が動く映像を見せ続けた そしてこの後 突然に悲劇は起こる モニターを観ていた全員が恐怖のどん底へと落とされる事になる…
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