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ケン「え?
ローズ委員長って、ポケモンリーグを開催しているリーグ委員長にして大企業の総帥で、しかも過去にはチャンピオンカップ準優勝の実績も持っているという凄い人じゃないですか!それに、ローズ委員長は常にガラルの事を考えて、ガラルの人達のために頑張っている素晴らしい人だって、僕はダンデさんからそう話しを聞いています!それなのに、どうして…!キバナ「確かに、ケン、お前の言う通り、ローズ委員長は素晴らしい人だ。
それに、ローズ委員長は他でもない、俺とユリの実力を買って、俺たち2人をナックルスタジアムのジムリーダー候補に推薦してくれた人でもあるし、何より、ユリが俺をナックルスタジアムのジムリーダーにしてほしいと頼んだ時もあの人は快くその彼女の頼みを聞き入れ、俺をナックルシティのジムリーダーにしてくれた。
だから、俺もローズ委員長には恩を感じているし、あの人の事は誰よりも尊敬している。
…だが、あの人はなんていうか、掴み所がないっていうか、普段から何考えてるのか分からないところがあるんだ。
それに、最近しつこくユリの様子を聞いてきてな…しまいにはユリに直接会って話しがしたいからと、いきなりユリの家に押し掛けて来たりして…。勿論、その時は俺の方から今日はユリの体調があまり良くないから、と丁重にお断りさせてもらったけどな。
とにかく、最近のローズ委員長は何か様子が変なんだよな…だから、少しでもユリの体調が良くなるようにとあの人からもらった薬もなんだかあいつに飲ませる事が出来なくてな、俺がずっと預かってるんだよ。」
キバナはそう言いながら、服のポケットに入れていたカプセル型の薬を取り出し、それをケンに見せた。
ケン「そうなんですか…
でも、まさかあのローズ委員長に限って…!
ローズ委員長はすごく優しい人ですし、ユリさんの事だって本気で心配しているんじゃ─…キバナ「人は見た目には寄らねえからな…」
ケン「そんな……。」
キバナ「…だが、ケン、俺はお前が言う事も一理あると思う。
何しろ、ユリに会いたいと言ってユリの家に押し掛けて来たあの人の表情は真剣そのものだったからな…
(ローズ委員長は、現在行方不明のユリの親父さんとも知り合いで、そのユリの親父さんからユリの事を頼まれたのもあって、それでいつも彼女の事を気にかけているんだと言っていたが…。
だが、あの時のあの人はどう考えても男の顔をしていた──…そんな気がしたんだ。
だから俺にはどうしてもあの時のローズ委員長の表情が引っかかってならねえんだよ…っ!)」
と、キバナはローズへの嫉妬心からそのカプセルをぎゅっと握りしめた。
ケン「キバナさん…?
どうされたんですか?恐い顔をして…。」
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