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ケン「はい!ユリさんが僕とピカチュウに迫っていたザシアンに、もうそのぐらいにしてあげてって
言ったらザシアンが『姫…承知致しました』ってそう言って姿を消したんです!
ユリさんはそうしてザシアンを説得して僕とピカチュウを助けてくれたんです!」
キバナ「なるほどな…そういう事だったのか。
なら、ザシアンのヤツ、もしかしたらユリの事をかつてのガラル王国の姫様と勘違いしたのかもしれねえな…。」
ケン「え?」
キバナ「実はナックルシティの宝物庫にはガラルの英雄を描いたタペストリーがあるんだが、そこにはそれと一緒に、その英雄の妻となった、かつてのガラル王国の姫様の姿を描いた肖像画があるんだ…これがそっくりなんだよ、ユリと…!びっくりするぐらいに顔が似てやがんだ…。瓜二つとはまさにこの事だぜ…」
ケン「そ、そうなんですか…!」
キバナ「ああ…だから、ナックルシティの住人の中にはユリはその姫様の生まれ変わりなんじゃねえかって言う奴もいるぐらいなんだ…正直な事を言えば、俺もそう思えない事もねえけどな…ほら、あいつ、あの通りガラルの英雄伝説にめっちゃ興味があるだろ?だから、あいつがもし姫様の生まれ変わりだとしたら合点がいくっていうか…それに、あいつがザシアンに会えたのもきっとそれが理由なんじゃねえかって、俺にはどうしてもそう思えてならねえんだよ。」
ケン「そうですね…僕もそう思います。でも、たとえそうだったとしてもユリさんはユリさんですよね。確かにユリさんは綺麗な人ですし、お姫様みたいですけど…∥」
キバナ「まあな。だから、あれだ、ガラルの龍姫って呼び名も元々そこから来てるんじゃねえかって俺はそう思ってるけどな。
まぁ、あいつは実際ポケモンも強いしな、中でもドラゴンを操る実力は群を抜いてる。
だから、そういった事もあってな、元々はあいつがナックルシティのジムリーダーになる予定だったんだよ。」
ケン「え?そうだったんですか?」
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