プロローグ~まどろみの森での出逢い~

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キバナ「ああ…。だが、ユリはあの通り生まれつき体が弱くてな…何より、ユリがドラゴンタイプを使うと何故かそのポケモンはユリの意思に関係なく暴れ出すんだよ…!しかも、まるでそのポケモンにエネルギー吸いとられるみたいにますますあいつの体調が悪くなるし、そうなりゃ勿論周りにも迷惑をかけてしまうしな、そんなんじゃあジムリーダーは務められねえってんであいつは自分からその役目を俺に任せると言って辞退したってわけだ。」 ケン「そうなんですか…!それにしても、暴れ出すって一体どんな風に?」 キバナ「ダイマックスだよ。ダイマックスして暴れ出すんだ。前に一度、ダイマックスして暴れたユリのドラゴンを、ここにいるジュラルドンで止めた事があった…勿論、こっちもキョダイマックスを使ってな。そうしねえと倒せねえぐらい、ユリのそのドラゴンポケモンは強かった…。まぁ、今はそのドラゴンポケモンは他の奴に預けてるけどな…俺が預かってもよかったんだが、ユリがどうしてもそいつに預かってもらいたいってんで…って、その話しは今はいいわな。  とにかく!そういう事もあってな、あいつはよほどの事がない限りバトルで純ドラゴンタイプは使わないようにしてるみたいだし、ここにいるギャラドスのように他のタイプを使うようにしてるみたいなんだ。 ギャラドス、いつもユリの事守ってくれて本当にありがとうな。」 キバナがそう言ってギャラドスの頭をポンポンと撫でると、ギャラドスは「ギャッシャー!」と言って嬉しそうにしていた。 ケン「そうなんですか…」 キバナ「ああ。だが、それでもあいつのポケモン達は強いぜ? 特にこのギャラドスと、ハガネールとサダイジャはユリの手持ちの中でも“三大龍神”と呼ばれるぐらいに周囲からその強さを称えられているからな、おそらく並大抵のトレーナーではかなわないだろうと思うぜ。」 ケン「さ、三大龍神…!凄く強そうですね…!」 キバナ「まあな。俺だって何度コテンパンにされてるか…ケン「え?キバナさんでもかなわないんですか?」 キバナ「す、好きな女に弱いだけだ∥お前だって男なんだからそういう所あるだろ?」 ケン「それは、まあ…∥」 キバナ「でもって、ユリがそうしてるからに俺もそれに合わせてあまり純ドラゴンタイプは使わないようにしてるんだ。 まぁ、それはどんなタイプにも対応出来るようにするためでもあるけどな、 ドラゴンの専門だからと言ってドラゴンばかり使ってたっていざ弱点を突かれたら反撃出来ずにすぐに負けちまう事だってあるからな…それじゃああまりにもつまんねえだろうし、バトルを楽しむためにも俺もユリと同じようにバランス良くポケモンを育てているってわけなんだ。」 ケン「そうなんですか…!」 キバナ「それに、それは俺だけの戦法を見つける良いきっかけにもなった。 それは天候を操る事だ。」 ケン「そういえばキバナさんは天候を操る戦法で有名ですもんね!」
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