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キバナ「おうよ!
雨、あられ、にほんばれ、砂嵐…!これらの天候を駆使する戦法で俺の右に出る者はいないぜ!
特に砂嵐は俺も、それにユリもユリのサダイジャも大好きでな、俺はワイルドエリアへ出かけたら必ず砂嵐が吹き荒れる光景をこのスマホロトムで撮ってあいつとサダイジャに見せてるんだ!でもってその画像はネットにもアップしてるから、良かったらケン、お前も見てくれよな!」
ケン「はい、是非!
それにしても、まさかユリさんにそんな秘密があったなんて…。それに、元々はユリさんがナックルシティのジムリーダーになる予定だったなんて…ユリさんは本当に凄い人なんですね。
それなら、ユリさんがそのガラル王国のお姫様に似ても似ていなくても、どちらにしてもザシアンはユリさんの実力を認めて敬意を表していたかもしれませんね。」
キバナ「かもな。
それに、俺は実際こうして1人でジムリーダーを勤めているわけだが、でもな、俺はユリと2人でジムリーダーをしていると思ってるんだ。
あんな風にガラルの英雄伝説を愛し、古き良きものを大事にするユリと、最新ファッションやSNS発信、常に時代の流行の最先端を突っ走りながらどんどん新しいものを取り入れる、この俺キバナ!
我ながら、対照的でバランスが取れててなかなかいいコンビなんじゃねえかと思ってるんだ。
それに、ユリは、褐色肌な俺とは違って肌も色白だしな、しかも、あいつはどちらかと言うとカントーやジョウトにあるような着物が似合う大和撫子的な面も持っているんだ!それがまたたまんなくてな∥」
ケン「へぇ~…(ユリさんの着物姿、僕も見てみたいかも…∥)」
キバナ「おっといけね、その事思い出したらつい顔がにやついてしまったぜ(^_^;)…とまぁ、それはさておき、こんな風に俺たちは何もかも正反対だからこそ互いに興味津々で常に惹かれ合っている事が出来ているんじゃねえかって思えてならねえんだ。
何より、ユリは口には出さねえが、本心ではジムリーダーになりたかったんじゃねえかと思ってな…だから、俺はジム戦ではダブルバトルを臨んでいるんだ。勿論それは挑戦者の力を試すためでもあるが、その一番の理由は彼女のためだ。
そう、いつか本当にユリと一緒にマルチバトルでジムリーダー戦をする日のために…!
それに備え、普段からポケモンを2匹出して戦うことに慣れる訓練をしているんだ。」
ケン「そうなんですか、全てはユリさんのために──…。
キバナさんは本当にユリさん想いなんですね。」
キバナ「ハハ、まあな。
だがな、その反面、ユリがジムリーダーじゃなくてホッとしてるところもあるんだ…ジムリーダーになればいやが応でも色んな人間に会わなければならない…ユリはあの通り人当たりはいいが、実は人見知りでな、人と接するのはあまり得意ではないみたいなんだ。
それに、ここだけの話し、俺としてもあまり彼女に接触させたくない人物もいるからな…」
ケン「そうなんですか…
それは誰ですか?」
キバナ「…そうだな、この際、ザシアンに英雄に選ばれたお前には特別に教えるか
それは、ローズ委員長だ。」
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