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「どうした?内藤、何か話でもあるのか?相談に乗るぞ」
「いや、そうじゃなくてですね、思ったんすけど、藤谷さん最近負のオーラヤバくないっすか?」
「え?わかるのか?」
「あっち関係でしょ…?」
「ま、そう言われるとそうだな、何でわかった?」
「そりゃ僕も寂しい1人モンなんで、へへへ」
「それじゃ飯でも…」
「あ、飯の前にちょっと別んとこ行きませんか?」
ー ボク、こないだ営業で走ってた時に
いいお店見つけたんすよ
「お店?」
「あっち系です、ひひひ」
さすがの俺もそこまで飢えてないよ
抜きたいんなら自分だけで行ってこいよ
「まあ、そう言わずに…僕も一人じゃ行き辛いんで」
「うーん…気が乗らないけど、今回だけだぞ」
「おっ、そうと決まれば早速今から行きましょ!」
「おい、内藤!その前に日報書いて帰れよ!」
「はいはいー、すぐに終わらせますねー!」
後輩の内藤が見つけてきたお店とは
先日市内にオープンしたばかりの
ファッションヘルス、とのこと
オレはこれまで
キャバクラですら行ったことはない。
今まで縁のなかった系統のお店、
おそらく内藤に誘われなければ
一人で行く機会などこの先もなかっただろう。
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