01. 相性

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「どうした?内藤、何か話でもあるのか?相談に乗るぞ」 「いや、そうじゃなくてですね、思ったんすけど、藤谷さん最近負のオーラヤバくないっすか?」 「え?わかるのか?」 「あっち関係でしょ…?」 「ま、そう言われるとそうだな、何でわかった?」 「そりゃ僕も寂しい1人モンなんで、へへへ」 「それじゃ飯でも…」 「あ、飯の前にちょっと別んとこ行きませんか?」 ー ボク、こないだ営業で走ってた時に いいお店見つけたんすよ 「お店?」 「あっち系です、ひひひ」 さすがの俺もそこまで飢えてないよ んなら自分だけで行ってこいよ 「まあ、そう言わずに…僕も一人じゃ行き辛いんで」 「うーん…気が乗らないけど、今回だけだぞ」 「おっ、そうと決まれば早速今から行きましょ!」 「おい、内藤!その前に日報書いて帰れよ!」 「はいはいー、すぐに終わらせますねー!」 後輩の内藤が見つけてきたお店とは 先日市内にオープンしたばかりの ファッションヘルス、とのこと オレはこれまで キャバクラですら行ったことはない。 今まで縁のなかった系統のお店、 おそらく内藤に誘われなければ 一人で行く機会などこの先もなかっただろう。
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