02. レイナ

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カーテンで仕切られた薄暗い待ち合い室で 内藤と合流した。 「誰かお目当ての娘、指名したの?」 「あ、ボクはアヤカちゃんて娘を…何か気が強そうで…ボク、タイプなんすよ」 「ははは、お前そう言う性癖あるの?」 「ドMなんすよ…出ますよね、こう言うとこ来ると本音が。で、藤谷さんは?」 「オレはおまかせにしたよ、そしたら二人のうちから指名料なしで選ばせてくれた」 「マジっすか?交渉上手いっすね、さすが営業成績トップクラスっすよね」 ― いやいや、お店のシステムを知らないだけだよ  どの道、今日限りのお相手なんだしさ… 感心する内藤を尻目に俺は心の中で呟いた。 待つこと数分 受付に小刻みな電話のベルが鳴り まず先に内藤が案内されていった。 その後すぐにオレのところにも 例のイカついおじさんが 「お待たせしました、ただ今からご案内します」 そう呼びに来た。 怪しげなポスターの貼られた 狭い廊下を突き当たると目の前に階段があった。 「女の子、2階でお待ちしてますので… それではごゆっくりお楽しみください」 思いの外傾斜の強い まるで昔の城のような階段を昇るうちに 久しぶりに気持ちが高揚するのを感じた。 たまには悪くないな、こんなのも… 一体どんな娘が出迎えてくれるのだろう。
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