この私が婚約破棄してあげます

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1.婚約破棄されてしまいました 私は男性より女性が大好きで百合という事に なるのですが、そこで使用人であるクラミン・パセリ とは以前から恋人関係です。 クラミン・パセリとは婚約のお約束をしているのですが、 女性同士での婚約は同性婚という事になります。 しかし、そのお約束を破ろうとしている人がいるのです。 それが使用人であるクラミン・パセリです。 そこで私は真意を確かめるためにクラミン・パセリを寝室へと 来るように伝えると、クラミン・パセリはきちんと寝室に 来てくれてホッとしているのです。 「クラミン、来ていただいてありがとうね」 「いえっ、パルミヤ王妃に呼ばれていて来ないのは失礼にあたります」 「そうかもしれませんが、気になさらないでね」 「はい」 「そういえば、私と貴方って同い年ですよね」 「はい、そうですね」 私とクラミンは30歳で同い年。 年も同じですから親近感もあるのかもしれませんね。 「それよりお聞きしたい事があるのだけれど、いいですか?」 「はい、どうぞ、パルミヤ王妃」 「婚約のお約束を破棄したいって本当なのですか?」 「はい」 「どうしてですか?」 「私にはパルミヤ王妃の事が大好きですが、その前に使用人なんで 釣り合わないです」 「確かにそうかもしれませんけど、それでいいのですね?」 「はい、後悔は致しません」 「そうですか、わかりました」 「はい」 こうして私とクラミンの恋愛が終わってしまうのが惜しいというか、 残念というか、勿体ないと感じます。 せっかく長くお付き合いしていたのにここで終わるというのは 名残惜しいとしか言えません。 「私も婚約破棄しようとしていたのですが、クラミンに先を越されて 悔しいです」 「うふふっ、パルミヤ王妃に勝ったような感じがします」 「婚約破棄を先にしてくるなんて予想外ですわね」 「私もパルミヤ王妃が婚約破棄しようと考えているとは思いませんでした」 「どっちにしても婚約破棄したいというのはお互い様って事ね」 「そういうことになりますね」 「今までありがとうね」 「いえっ、こちらこそ、ありがとうございます」 お話が終わって使用人であるクラミンは寝室から出て行くと、私一人が寝室に居る事に なるのですけど、寂しい気持ちになると思ってたけど、そうは ならないので安心しました。 しかし、これで恋愛が出来なくなると思うと少し残念です。 使用人であるクラミン・パセリとはごく普通な関係に戻るだけなので 特に気にしている事はありません。 それよりもこれからの事がとても大事かなと感じます。 王妃である私はなかなか異性というより女性との出会いが少ないので すぐに恋愛が出来ない。 次の女性と恋愛をする時はしっかりとして幸せにならないといけないですよね。
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