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【俺は 伊集院奈々子 をチョイスした】
倫太郎が伊集院家の第2当主である奈々子と付き合う為には、その娘の美奈子の興味を倫太郎から他の男性に向けねば成らない。
幸いにも倫太郎には自慢のイケメン弟がいる……
その倫星(りんせい)には、ちょうどステディーな関係の彼女が居ない事を知っていた。
「倫星……頼みが有るんだが……
一つ歳上の女性の興味を引き付けて、彼女と付き合ってほしい。」
「ああ……良いよ……
優秀な兄貴の頼みなんて……一生に一度有るか無いか だろうから……。」
「すまん……宜しく頼む……
相手は伊集院美奈子……生粋のお嬢様だ。
それで作戦なんだが……(ああして)……(こうして)……こういう事にしようと思うんだ。」
「兄貴……了解……きっと上手くいくよ…。」
……………………
「倫太郎さん、弟さんに会わせてくれるなんて……
どういう……事なのかしら……?」
「美奈子ちゃんは お嬢様だから……少し見識を広めて貰わなくっちゃ……と思ってね。」
美奈子が弟の倫星に会うと……
二人の間に電流が走ったようになる……
「貴方……確か……二日前に私を助けてくれた……」
「あ……あの時の綺麗なお姉さんですね…。」
倫星の笑顔は兄の倫太郎でも…その破壊力が知れる。
「倫星君……その節は ありがとう……あの時、助けてくれなかったら……今頃 私どうなっていたか…… 」
「二人は既に知り合いだったんだね…。」
倫太郎は納得したように……二人の邪魔に成らないように呟いた。
「お姉さん…… 一目見た時から……貴女の事が忘れられなくて……。 また、こうして会えるなんて神様って居るんですね……
あれから……どれだけ僕が胸を焦がしたか……
お姉さんの美しい顔を思い出し……
美しいプロポーションに魅せられました。
もう…'お姉さん無しでは、僕は一日も生きていけません…。
お願いです。僕と付き合ってください。」
「倫星君……そんなに私の事を……
倫太郎君には悪いけど……
やっぱり倫星君とは……運命なんだわ…。」
「お姉さん……大好きです。
僕……お姉さんの事を大切にします。
そして…… その唇を……」
「倫星君……分かったわ……ここは人目があるから我慢してね。 お姉さんが全て教えてあげるから……私の事は『美奈子』って呼んでね…。」
………………………
美奈子は倫星を連れて…どこかへ足早に消えて行った。
[おお~い♪倫星~♪上手くやれよ~♪(⌒∇⌒)ノ"]
そういう訳で……今まで賀奈子と美奈子が求愛してきたのが嘘のような状況となった。
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