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綾子。君に出会った時、俺は運命の出会いだと思った。
スラリと背が高く、美しく、可愛い笑顔。
そしてその笑顔の中に輝く白い歯!
それがどうだ。
三日前、君といつもの様に楽しく夕食を食べていた時だった。
君はデザートのアイスを食べた後、にわかに左の頬を抑え、こう言った。
「痛ぁ。虫歯になっちゃってさぁ」
俺は愕然とした。
我が道明寺家には決して犯してはならない掟がある。
道明寺家に虫歯はあってはならない。
そう、道明寺家に虫歯菌を持ち込んではならないのだ。
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