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「あの……冬夜さ……」
言いかけた弥生は冬夜の指で止められた。いたずらに輝く瞳は太陽の光りが差す中、綺麗な茶色に見えた。思ったよりも薄い色の瞳に、弥生は初めて気づいた。
「さん、なんて、ねぇ。昨日は冬夜って呼んでくれたでしょ?」
全身が赤くなる。黙った弥生を冬夜は静かに愛撫してきた。身体が震えていく。気づいているらしい冬夜の瞳が光った。
「弥生も良かったよね。俺もあんなに凄いの初めてだよ」
「え……嘘ですよね」
嘘とは思わないけど、信じられなかった。
「嘘なんて言わないよ。芽生ちゃんに言ったことあるんだ。俺、嘘が嫌いだって。ホストの時にさんざん言ってるからさ」
言いながら、弥生の身体に冬夜は覆いかぶさってきた。期待で、彼女の身体は熱を帯びてくる。
「正直になろうよ。こんなに身体の相性いいんだからさ」
短い愛撫の後、冬夜は弥生を抱いた。昨夜と違ってゆっくりとした動きだったけど、弥生の身体はまた震えはじめた。
「あっ、冬夜。あ……はぁ……いい……」
掠れる声は、快感のうねりに飲まれて嬌声へと変わった。
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