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冬夜が離れる刺激でも弥生の身体は反応した。少しの刺激にも感じる弥生を見て冬夜は嬉しそうだ。
「すごいよね……俺、まだ足りないよ。さすがに若くないから一回休まないと」
言いながら冬夜が弥生を抱き締めてきた。汗の滲んだ身体が触れ合う。
「弥生、三連休だよね……それなら、ずっと一緒だね」
その言葉は弥生に痛みを感じさせた。本当は健司から聞かされるはずの言葉だった。快感とは違う震えが起こり、弥生の瞳から涙が溢れた。
「弥生……」
心配そうな冬夜に弥生は返せなかった。怒りと興奮で抑えられていた悲しみが、冬夜の優しい声をきっかけに溢れたようで涙が止まらなかった。
しゃくりあげる弥生の背中を、冬夜は静かにさすってくれた。穏やかな仕草に、弥生は余計に涙が零れた。
勝気な弥生だったから、健司と別れた時のように、いつもは泣かずに怒っていた。でも、身体を許した冬夜だからか、辛い一晩をともにしたからか、構えないで弥生は久しぶりに泣いていた。
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