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夢のなかの
目覚ましが鳴る前に目が覚める。
それは最近ではいつものことで、どうしてそうなるかというと、そんなこともない。つまり原因がわからない。最初は睡眠時間や寝る前の儀式のせいかと思ったが、それらがまったく関係のないことがわかった。
あと2分で鳴る時計をとめてベッドから出る。カレンダーで今日の日付を確認する。
＊13月38日＊
寒くなるとベッドからでることを躊躇うのは北でも同じ。パジャマから着替えた後、机の引き出しから一冊のノートを取り出して今日のことを書き込む。
と思ったが、今日のことがいまいち思い出せない。忘れないようにと思いつつ、いつも忘れてしまう。覚えていることがあるとすればそれはとても断片的で言葉も景色も忘れてしまった。それが3日くらい続いている。
結局思い出せないままノートを元ある場所に戻して温かい紅茶を飲みに北の窓の部屋を出る。
＊PM 40:06＊
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