夢のなかで

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 また少し歩くとひまわり畑が見えた。少女たちが真っ白なワンピースを靡かせながらひまわりを握って井戸端会議をしているのをガン見して紙に綴った。 「どうして――なのは〇〇〇〇。―――だからで、〜〜〜なのだ」  とてもいい言葉だ。忘れないようにしよう。紙とペンを仕舞うと少女たちが話かけてきた。可愛いと思った。  少女たちの道標でちょっと歩くと森が見えてきた。森というより村のような所で中央広場にて鳥が鳴いていた。鳥が話かけてきたが言葉の意味がわからないので紙に綴った。 「言葉とは―――という〇〇で、〜〜〜なければならない〇〇✕。どうして〜〜〜なのか――――だからだ。」  後ろで子どもたちが鬼ごっこをやっているのを目障りだと思いながら気にも留められないくせに何様風を装って鳥に別れを告げた。鳥は理解できない言葉で別れを告げた。と思うことにした。
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