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魔法使い且つHEALERの巣茂々とココは、人間界の国では医者として働き、出会った。そして、ココの夫の有栖川三砂史とも……。
二人は獣に変身する病を研究するために、人間界と魔界の辺境にある『百草の別天地』で大学病院の傘下の研究施設を構えたほど。
海に身投げした男には生前の記憶がなく、その画家か俳人みたいな珍妙な名前にしても巣茂々やココと同じく、偽名に過ぎないし、二人にとっても何者かも分からないのだが、三砂史は二人の患者であり、親友であった。恋愛をし、青春時代を共にした仲間なのだ。
「分かった。三砂史くんに会いに行こう!」
「ありがとう、スーさん、迎えに行くわ!」
それが本当に正しいことなのかどうかは、巣茂々もココも何度、自問自答したとして、分からないこと、答えのないことだけれど、またタッグを組んで治療研究に励もうとし、誓いを立てて、手を取り合い、動き出した。
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