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トムが日本の大学にいたころ、桜川先生と出会いました。先生は臨時職員でした。
その頃、トムは同じクラスの梨帆のことが好きで…アタックしてはスルーされていました。
すごく、最近の話ですが、桜川先生と梨帆は大学の頃から付き合っていたと聞きショックを受けました。さらに、結婚したのでもう、トムは悲しみの連続で。
許せません…!
とある日、正夫に頼んで桜川先生の電話番号を聞き、抗議の電話を入れました。
「桜川先生ひどいですよ!」
「誰だ?」
「美空トムです」
「…?もしかして大学にいた外国人か?田淵の友達の」
「そうですよ!梨帆のことトムは好きだったんですよ!」
「え、へぇ~そう」
「それだけですか?」
「他になんて言えばいいんだ?美空?」
「それは…許してくれとかですよ!」
「なんで僕が謝らなきゃいけないんだ?意味がわからないな」
「トムが梨帆を好きだったからです」
「関係ないな」
そのまま電話はきれてしまいました。先生はひどいですよ。トムをバカにして…!許しません!
だから、後日正夫に相談をすることにしました。
「正夫、聞いて下さいよ!」
「なに?」
「桜川先生ひどいですよ!トムをバカにしました!」
「あっそう」
「ひどいです!正夫まで」
トムは、自分が大事なんです。どうか、慰めて下さい!
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