はじめに

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はじめに

これは小早川胡桃が母の禁煙を応援するだけの日記です\(^^)/ 日記になるわ! っていうくらい失敗続きで、個人的には、毎日闘っているのでストレス発散も兼ねて書くことにします。 昔から、母のヘビースモーカーぶりは凄まじく、母だけでなく、私も禁煙の応援を幾度となく諦め、その度に母との間に亀裂が入り、禁煙もうやむやになってきました。何度も、私がこれでは駄目だと、再び歩みより試行錯誤を繰り返す。一歩進んで二歩下がり、二歩進んで、躓く。スタート地点に立つのもやっとの親子でした。 しかし、今回は、本気の本気。になる理由が出来てしまいました。それは、体を壊してまで吸い続ける母に、父が愛想を尽かしてしまったのです。 母は、喫煙のせいで肺ガンを患い、片肺を除去しました。その間、手術前後も煙草を止めることが出来ないでいました。とうとう数年も経ち、今も止めることが出来ないままです。 私には、バレバレでしたが、どうにかこうにか父にバレていなかったようで、ある日、コッソリと喫煙していたところを父に見られてしまいました。 父は、これに激怒し、食事も私達と一緒に摂ることがなくなりました。それだけでなく、母との会話もほとんどしなくなり、もはやほぼ別居状態です。 元々、母の禁煙がしやすいように父も煙草を断ったのです。 だから父も なぜ自分だけが……。 という気持ちがあったのかもしれません。裏切られたという気持ちなのかもしれませんし、母の嘘ともとれる行動についていけなくなったのかもしれません。母の体を心配しているのに、分かってくれない苛立ちだってあるのでしょう。 そんな状況のまま一ヶ月経ち、父は、私とは、あいも変わらず笑って話をしてくれます。ですが、私の心は、どこかささくれだつのです。 なぜ? 協力してくれないの? なぜ? 禁煙の苦しみを分かってあげられないの? クサクサする心の中、私は、やっと気が付いたのです。 このままでは、母と父の夫婦関係どころか、私と父の親子関係、はたまた母との関係も悪くなりそうだと、今更、危機感を持ちました。遅すぎる危機感で、もはや家族関係は最悪の一歩手前まで来ていて、母と父の関係は、元に戻らないのかもしれません。それでも、いつまでも拗ねて応援の一言も言わない父に「喫煙から離脱したよ」と吉報くらいはしたい。父の性格上ギャフンとは言わないでしょうが……。 むしろ、俺はもっと早く出来た。と皮肉しか言わないだろう未来も見えますが……。 案外優しい父ですので、気持ちは届くかと思っています。というか、思いたいです。 なにより、父と対する時、母の自信にもなるかと思います。今は、怯えているようにも見えるので、可哀想です。 母のコレは、依存症というもので、気持ちで、なんとか出来るものではありません。母本人も苦しんでいます。 父にも理解をしてもらいたいですが、聞く耳を持たなくなってしまった以上、行動で示そうかと思っています。 長々と説明しましたが、そんなこんなで母の禁煙を応援しようと、日々奮闘しているという日記です。 因みに、これを書いているのは、禁煙決意五日目の真夜中。午前4時です。なにがあったかというのを日記本編にて……。
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