運命

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「荷物があるなら今すぐホテルから取って来い」 「え」 「お前はバカか!? αとしてのプライドが無いのか!! 優秀な遺伝子を持っていながらなぜ使おうとしない!! とにかくさっさと取って来い!ほら!!」 物凄い剣幕の茜に追い出され、玄関ドアが勢いよく閉まる。 「は・・・?」 ちょっと待て、さっきの流れはそういうんじゃないだろ。俺の言葉で茜が「きゅん♡」する流れだったろぉ!? 茜が相手だと、何もかも上手くいかない。運命とは程遠いのかもしれない。 俺は溜息を吐きながら駅前のカプセルホテルへと向かう。
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