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「おわっ!」
立ち上がろうとして、勢いよく体当たりして来た茜に押し倒される形で床に転がる俺。
「痛てて・・・。だいじょぶか? あか」
呼びかけた名前を茜本人の唇で塞がれ遮られてしまう。
性急に噛み付く様なキス。香り出す甘い匂いが鼻腔を満たし全身に麻酔をかける。
「綾木、どうしよう・・・」
骨盤を跨ぐ様に上に乗った茜が俺のトップスを少し捲り上げ、熱い手の平が這う感覚に鳥肌が立つ。
「熱くて・・・どうにか、なりそう・・・。たすけて」
今までの発情とは明らかに違う。茜の濃厚なΩフェロモンに、αの「理性」なんて何の役にも立たないと俺は思い知らされる事になる。
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